From: hidero@po.iijnet.or.jp
Newsgroups: fj.rec.animation
Subject: ARGENTO SOMA Phase:11
Date: 16 Dec 2000 04:24:02 +0900
Message-ID: <91dr4i$7v4@infonex.infonex.co.jp>

佐々木@横浜市在住です。

アルジェントソーマについて思った事など。
Phase:11「殺意と裏切りと」から。


# ネタバレあり。以下、当該エピソードを既にご覧の方のみ。



■何が
自分の中で何かが変わっている。その事に気付かされ苛立つリウ。
そんな事とはお構い無しに、着々とフランクとの連携を強める
フューネラルはフランクを作戦初期段階から投入する方針を固めます。
# ハティの首を絞めるというのは彼女の目の前でフランクを葬るという事の
# 暗喩なのだろうと思われるのですが、マキちゃんの「ありがとう」の
# 意味が良く判りませんでした。

■また独り
フランクの前で絵を書いているハティ。
新しい絵本を持って来たスーに喜びと戸惑いの両方の顔を見せます。
その理由はもうラナと一緒に家に帰る時間だったからでした。
ラナの許にハティが行ってしまった事に一抹の寂しさを感じるスー。
ハティと連れだって歩くラナを見かけたダンとギネビア。
ギネビアはラナの中に母性本能が目覚めたのかも知れないと言います。
# ハティの絵が妖精くんの絵じゃない事がポイントですね。
# 少なからず、心が癒されてきているという事でしょうか。
# "また独り"というくらいですから、どうやらスーにも色々過去があった様で。
# ハティにふられてしまったスー。(笑)
# ラナさんがハティを手懐ける事をあからさまに不愉快そうに
# 見ていたのは、こんな日が来る事を無意識の内に
# 避けようとしていた事もあるのかもしれません。
# ウォルトンの態度はハティの心を極端に増幅した物でしょうか。^^;

■内通者
帰宅途中のラナに届いた緊急の呼出し。軍司令部にフランクの存在を
知っている事を示す外部からの接触があったのでした。
発信者に関してはまったく手掛り無しでしたが、情報の精度から
内通者の存在は確かであろうと推測されました。
上層部はフランクが民間に被害を与える可能性が少しでも発生した時点で
フランクを抹殺する様にラナに指示します。
結果、フランクの作戦初期からの投入方針は撤回されるのでした。
そしてリウは何時でもエクスカリバーによってフランクを止められると
言い、既にフランクの構造解析を終えている事を報告するのです。
# 果たして今回の情報の送り主は誰なのか。
# この段階で内通者の存在を伺わせる情報を流す事はフューネラルの
# ガードを固くしてしまいかねないので、Xではなさそうですが。
# 考えてみれば聖剣はザルクでも扱えるのでしたね。
# 准将の言葉は行間を読むと、本当は男をフューネラル司令に
# したかったと聞こえますなぁ。

■追い掛けて
基地から脱走するフランク。しかし、ハティは一緒ではありませんでした。
目的不明のフランクを追跡する3機のザルク。しかし、ギネビア機とダン機が
相次いで離脱。リウ機だけがフランクと対峙する事になります。
嬉々としてフランクにエクスカリバーを振るうリウ。
しかしフランクはそんなリウには目もくれずに再び走り出します。
フランクが追い掛けていたのはハティのデータを発信する装置を付けた
トレーラーだったのです。それを知ったラナはリウに時間を稼ぐように指示。
その間にマイケルがトレーラーに追い付くはずでした。
邪魔者であるリウに遂に牙を剥くフランク。
その左手がザルクを捉えようとしたその時、トレーラーの装置が爆発し、
ハティの存在を見失ったフランクは大人しくなります。
そして迎えに来た本物のハティと共にフランクは基地へと戻るのでした。
# 久しぶりの悪者くん登場でした。(笑)
# 馴染んでいるとかコンビだとか言われた事が、今回のかなり強引な
# 作戦へとリウを導いたという事でしょうか。
# フランクはハティ一筋なんですなぁ。見所がある奴だ。でも許さん。(爆)
# ハティがフランクと一緒では無いと判った時のラナさんの安堵した顔が
# 印象的です。どうやらギネビアの指摘の通りの様で。
# この時の後ろのギネビアの顔、そしてハティはまだ出さないと言った時の
# マイケルの顔からして、ラナさんの変化は周りに確実にバレていますな。^^;
# ところで、基地と最寄りの街の間は一本道の様なのですが、マイケルの
# ナイスな車は何処でリウやフランクを追い抜いたのでしょうか。^^;;;;

■恩知らず
帰宅したリウを待ち受けていたのはXでした。彼は今回の騒動が
リウの仕組んだ事であると見抜いていて、リウが仕掛けたハティの情報を
発信する装置を入手していました。昼間作動していたのはXがすり替えた物
だったのです。リウの行為を裏切りと叱責するX。そしてXは言います。
リウの替わりを送り込む事はたやすいのだと。
2号機操縦者の替わりにリウを送り込んだのと同様に。
# 混乱に乗じてリウが目的を果たそうとしたのかと思ったのですが、
# 全て彼が仕組んだ事だったのでした。やるなぁリウ。
# しかしリウの行動はXにはお見通し。苦心の装置まで取り替えられてました。
# リウが危機一髪のタイミングでダミーハティ(笑)が爆発したのは
# 出来過ぎだと思ったのですが、Xが仕掛けた物だとすると納得がいきます。
# まだXとしてはリウには働いてもらいたいと思っている訳ですね。
# どうやら2号機の事故は事故では無かった雰囲気ですが、2号機の
# 操縦者もXの手の者だったのか、単なる哀れな犠牲者なのか。
# フランクの情報を司令部に送り付けたのは誰なのかは、リウの作戦とは
# 関係無いようにも思いますが、どうでしょうか。
# フランクがエイリアン殲滅作戦で前に居ようが後ろに居ようが、今回の
# 様にするのなら関係は無いでしょうし、またリウにして見れば、フランクの
# 存在が公になろうが秘密のままだろうが関係ないと思われるのですが。
# Xの服、白いジャケットの下のシャツの配色がリウのコートの配色と
# 左右逆なのは中々意味深ですね。

●ハティのこ〜な〜
白眉:うなじ〜
次点:ゴロ寝姿

●総論
裏切り者はリウなわけですが、リウが誰を裏切っているのかというのが
今回の話の大事な所ですね。リウは最後は誰を裏切るのか。
誰かの側に立とうとすると必ず誰かを裏切る事になるのが、裏切り者の宿命。

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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