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Subject: ARGENTO SOMA Phase:20

佐々木@横浜市在住です。

アルジェントソーマについて思った事など。
Phase:20「戒めと覚醒と」から。



# ネタバレあり。以下、当該エピソードを既にご覧の方のみ。



■影再び
降下するエイリアンに対してフランク以外の対抗策を持たないフューネラル。
しかし、軍上層部から与えられた指令は統合軍の通常部隊の指揮下での
作戦行動を求める物でした。
通常部隊の最前線基地へと到着したミステルとフランク。しかし現地指揮官からは
出撃の命令は発せられませんでした。そして、マイケル以下の面々の目の前に
現れたのは黒いザルクの同型機を思わせる機体、新型機トートでした。
そしてリウは全てを悟るのです。Xが自分を送り込んだ事の意味を。
# フランクの位置がすっかりフューネラルの"仲間"になってます。
# でも本部の管制官のあの人(笑)は気に入らないのか今回は敬礼無しでした。^^;
# 別に前回呟いた所為では無いのですが、タイムリーな事に
# 謎のオペレータ嬢の一人がアップで登場。*^^*
# ジョオンの向こう側の彼女がアイなのかなぁ。
## 個人的にかなり好きなタイプの顔立ちなんですが。(爆)
# 通常の部隊にトート(ザルク改)が配備されていたりする所からすると
# やはりXは軍のフューネラルでは無い側の人間という事で間違いなさそう。
## トートと言えばお馬鹿ピーの殺し屋の女の子の名前では。(笑)

■目指す者
ザルクを上回る機動力を見せるトート隊はエイリアンを圧倒。
頭部を狙わず実戦データの収集を行うトート隊の戦法を私刑と称して
嫌悪感を隠さないダンとスー。手足を次々に失いながらも前進を止めない
エイリアンに同情するがごとき態度を一笑に付するリウ。
ですがフランクとの会話が成立する様になった今、果たして何を信じるべきか
というスーの問いにリウも答える事は出来ませんでした。
やがて四肢を全て失ったエイリアンは通常部隊指揮官の予想に反し、
突如としてプログレッシブ反応を見せ始めるのでした。
# 前回に引き続きスーちゃんの鋭い一言と、軍の態度から何故か
# エイリアンの方に同情してしまいます。
# それに今回のエイリアンは今まで以上に反応が人間的で、飛び立つ鳥を
# 見詰める様子等も何となく温かい感じですし、顔が変わる訳では
# 無いのですが、表情がある様に見えます。
# ちょうど、バスか何かから降りて故郷の風景を見渡している感じ。

■疾風
高速タイプへと変貌したエイリアンは最早トート隊にすら追い付く事は
出来なくなっていました。フランクに対して発せられる出撃命令を拒むスー。
しかし、リウから情況を聞かされたハティがフランクに追跡を頼みます。
出撃したフランクはエイリアンを捕捉しますが、エイリアンは更に加速。
通常部隊指揮官は熱核兵器を用いてエイリアンとフランクを同時に殲滅
しようと画策します。ですが、基地上空を高速で通過したエイリアンと
フランクに戦闘機は準備を行う暇もありませんでした。
そしてリウはハティを連れてフランクを追いかけて行くのです。
# 出撃するフランクに敬礼するマイケルが今のフューネラルの面々が
# フランクに対して抱く思いのもっとも端的な現れなのでしょう。
# リウは遂にカミングアウト。(笑)
# ハティをまたしてもマキちゃん呼ばわりした挙げ句に、
# タクトと呼べだそうで。いい加減にしろ。^^;

■帰還
やがてエイリアンとフランクは巡礼ポイントに到着してしまい、
全ての人々が終焉を覚悟します。
しかし時が過ぎても何らの変化も訪れはしませんでした。
二人の目の前でエイリアンを倒したフランクの左手が崩壊していきます。
その残骸から落ちたのは、まるで指輪にしか見えないリング状の部分。
そして負傷を気遣うハティに答えたフランクの言葉は、ハティのみならず
リウにとっても驚愕すべき内容でした。
フランクは言います。自分はオデッセウス号のユーリ・レオノフだと。
# 最後の数分のシーンはちょっと目頭が熱くなりました。何故かなぁ。
# リウの友人だったリックがフューネラル本部の屋上であげた宇宙飛行士達の
# 名前の中にありましたね、ユーリ・レオノフ。そしてオデッセウス号。
# 行方不明になっていた人類最初の深宇宙探査船とその乗員の名前です。
# 妖精の国を見て、そして帰ってきたと言ってますから、
# つまり何らかの異星人との接触に成功したんですね。
# しかし彼自身がそのまま戻ってくる事は出来なかった。そこで彼の代わりに
# 彼の目的意識"だけ"が刷り込まれたエイリアンが続々と地球に帰還していると。
# エイリアンと呼ばれる連中が、ユーリの見た妖精の国の住人なのか、
# そこの技術の産物なのかははっきりしませんが、同じ指輪を全てのエイリアンの
# 個体が持っているらしい事からすると、エイリアンは妖精の国の技術で
# 作られたユーリのデッドコピーなのかもしれません。
# 人間という物に対する理解が不完全であったので、金属で有機生命体を
# そっくり模倣してみた結果、中途半端な意識が宿ってしまったとか。
# でも、元々金属で出来ていた指輪だけは正確にコピー出来ていると。
# エイリアンとフランクが麦畑に落ちていく時に一軒の家の影像が出ますが、
# あれが今は巡礼ポイントと言っている場所に在ったユーリの家なのでしょう。
# あの影像はエイリアンとフランクが同時に見た影像の様に思えました。
# 今までどんなエイリアンを倒しても壊れる事の無かったフランクの左手が
# 今回はエイリアンと共に壊れてしまったのは、あの瞬間にエイリアンと
# フランクは一体化していて、ある種の満足を得、そして一緒に壊れたのでは?
# という気がします。
# ユーリの愛しい人も「あの歌」を歌っていたのでしょうね。
## とか解釈してみましたが、どんなもんでしょ。
## 次回には真実が直接語られると思いますが。
### 丁度最近読み終えた短編集の中の一編がP・K・ディックの『探険隊帰る』
### なのです。だから解釈に影響受けている様な気もします。^^;

●ハティのこ〜な〜
白眉:可愛いと泣き顔でも絵になる。
次点:でも笑顔も勿論素敵。

●総論
エイリアンは元地球人。(強引)

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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