From: hidero@po.iijnet.or.jp
Newsgroups: fj.rec.animation
Distribution:
Subject: BETTER MAN 2nd night

佐々木@横浜市在住です。

ベターマン、二夜について。

# ねっとりした画質がとても雰囲気にピッタリ。
# そうで無くても長いので早速本題。


*****  以下、ネタバレご注意! *****


「来たよ」
覚醒人の前に降り立った人物は彼の言うところのネブラの実を食って変身。
巨大チカちゃんとの戦闘を開始しますが、その余波で埋まってしまうケイタ達。
# 二週目で早速リタイアする主役メカ。^^;


                          二夜 「声」 koe


「勇気の無ぇ奴は上に残れっ」
覚醒人との連絡が途絶えてしまい慌てるアカマツのおっさん。
救助に向かう事をアサミに(念の為)言いますが、慎重派のアサミは
まだ危険だと言います。しかし、アカマツはアサミに残れと言って
下に向かいます。
# アサミ姉さんも顔を背けて言いづらそうに反対してるので
# 本音は直ぐに救けに行きたいのでしょう。冷酷という訳じゃ無いようです。

「私、バカだから」
残りの酸素の事とか、覚醒人は国家機密なのかとか、ヒノキに聞くケイタ。
# 別に間をもたせようとか元気付けようとかじゃなくて
# 好奇心が止まらないって事なんでしょう。
でもヒノキは上の空でマトモには答えてくれません。
ケイタは昔、ヒノキに自慢したくてカエルをいつも捕まえていたと白状。
# 割とそういう事を正直に話す奴っす。
それでいつも手がぬ〜るぬると。そして今も、ぬ〜るぬる。
でもヒノキは全然別の人、別の年頃の事を考えていました。
#「バカだなぁ」「バカバカ言わないでよ」
中学生ぐらいの頃の事らしいので、ケイタと離れていた頃の出来事の様です。
# 相手の顔は出ません。

「よっ、また会ったな」
そうこうしてる内にケイタの正面の土砂が取り除かれ、アカマツの顔が。
# 声に安堵感がこもってますな。
メンテキャリアのクレーンで引っ張り出された覚醒人は外見上は、ほぼ無傷でした。
# パーフェクトウェアという呼称が出ましたね。まぁああいう代物の事ですな。

「モーディワープの姉ちゃんは?」
覚醒人の事を部下に任せたアカマツはアサミの事を探します。
思いっきりサボってるリっちゃん(本名不祥 ^^;)に聞くと奥の方との返事。
バリアー君着けとけと言われてもあんまし気にしない大らかな人です。
# 実は凄く面倒くさがりなだけだろう。(笑)

「ええ、たぶん」
アサミを見付けたアカマツは行方不明のカクタスの事を尋ねます。
# アカマツの聞き方からしてこの時点ではカクタス生存の
# 望みを持っていた様です。
しかし近寄ったアカマツが見たのは変形後のベターマンの姿でした。
ですがそれは既に動きを止めて居る様子です。
アカマツの死んでいるのかとの問いにアサミは多分と答えます。
そして吸い寄せられるように近づくアサミ。
# ああ、研究者の性ですなぁ。

「けほっけほっ」
突然、軋むような音がしたかと思うと一気に崩れてしまうベターマンの身体。
アサミはその崩落に巻き込まれてしまいますが、砂の中からアカマツに
引っ張り出されて事無きを得ます。しかし、アミュレットスーツは
脱げてしまっていてすっかり埃塗れになっていました。
# ずれた眼鏡が中々お茶目ですな。^^;

「やはり石化している」
一面に積もったベターマンの残骸(灰)を見て石化していると呟くアサミ。
彼女の頭の中をよぎるのは過去に同様の状態で発見された数々の物体。
# 石化状態のものは何度か見つかっているらしい。

「補充要員として」
結局、遺体で発見されたカクタスに意外とあっけないと呟くアカマツ。
アサミは非凡な才能を見せたケイタを補充要員として考えたいと言いますが、
アカマツはカクタスが死んだ直後と言うことで不快に感じます。
配慮が足りなかったと気付いたアサミは、あまりに多くの犠牲者が出て
混乱していると言いアカマツに詫びます。
# 本当につらそうな感じなんで本音と思いますが。
# 普段がどうか知らんけど、アカマツのおっちゃんイジメすぎ。
取りあえず、ケイタはアカマツ工業へ。アカマツも最後のトレーラーに。
# ここの会話で、何処かへ出張か何かで出かけてるメンバが他に
# いるらしい事がさらっと語られています。
# OPに出る眉目秀麗なカップルの事かなぁ。
# この後、アカマツを見送るアサミの上にふりかかる雨粒が
# 手前あるガラスか何かに当たるような感じがするんですが
# あれは何でしょう。

「気を付けて」
一路アカマツ工業へと帰るトレーラーの後部指令室でケイタはサクラと再会します。
いつも坐ってるのとケイタが聞いてもサクラは答えず、
代わりにヒノキがサクラは普通の人と違うからと言います。
その会話を聞いていたのかいないのか、サクラは突然呟きます。
「気を付けて。まだ近くにいるよ。」
ケイタは何のことかと聞き返しますがサクラはそれ以上何も言いませんでした。
# つまり何かが後を付いてきていると。
## それにしても萌え萌えな声っす。(爆)

「これから教授に会います」
アサミは現場から何処かへ報告の電話連絡を入れていました。
# 一見携帯電話風ですが、独自の暗合化機能が作動してる様に見えます。
アトラクションの暴走は総合監理プログラムの改変が原因とのこと。
# 改変したのはアルジャーノンに侵されてイカれた職員と言うことなのでしょうか。
そして生存者の証言から、犠牲者の殆どはお互いに殺し合ったと。
アトラクションロボットに殺されたのは、極く少数の犠牲者のみだったのです。
# と言うことは一夜の記事での考察「アルジャーノンは機械にも影響云々」は
# 誤りかも知れません。アサミ姉さんの報告は判ってる人間に対してなので
# 説明が省かれてますから詳しくは判りませんので結論は保留。
その時、アサミを襲う閃光。咄嗟に身を縮こまらせるアサミ。
ですがそれは通りすがりのピザ屋のバイクでした。安堵するアサミ。
# 気張ってるけど怖くて堪らないのね。
そして連絡を終えると教授と呼ばれる人物に会うために現場を離れるアサミ。

「ようこそアカマツ工業へ」
アカマツ工業は海沿いの工業地帯にありました。中に入ったケイタは
そこら中にあるアカマツ工業製の種々雑多な製品を見て一言。
「犯罪者のアジトみたいっすね」
豪快に笑うアカマツのおっさん。
# ウケてるウケてる。(笑)
そしてアカマツ工業の技術力は日本一と言い、ロボットすなわち覚醒人の
製造など雑作もない事なのだと言います。

「え〜っ、あたしがぁ?」
ケイタは覚醒人の動作原理を尋ねますが、アカマツは話をリっちゃんに振ります。
# 面倒だったからと見た。
こっちも輪を掛けて面倒くさがりですが、ケイタの好奇心キラ星攻撃に
渋々、覚醒人の説明をしてくれます。
# キラキラ光線を手で遮らんでください。^^;;;
覚醒人すなわちニューロノイドとは本来は劣悪な環境の調査等を行う為の
物だった事、体内を巡るリンカージェルが搭乗者の意志を媒介して動作する事、
ジェルは定期的に「透析」によってリフレッシュが必要な事を語ります。
しかし、重要な部分はモーディワープから提供されたユニットをそのまな
使っているブラックボックスであるとも言います。
# 覚醒人に関してはアカマツ工業も把握してない部分があると。

「採れてるぞ」
そのときアカマツのおっさんが声を上げました。覚醒人のデータレコーダが
どうやら無事に作動していた事が判ったのです。
それにはベターマンの事が記録されているはずだと。
# 操縦席が無事だったのだから残ってますわな。
# 普通、そういうのは最後まで残るようにするハズだし。

「成すべきことを」
アサミが訪れたのは現場で採集したベターマンの残骸の分析を依頼した
人物の研究室でした。そこで教授と呼ばれる人物は、サンプルを肝臓の細胞、
それも石化ではなく繊維化と言い、肝硬変に近い状態と表現しました。
細胞の中でも驚異的再生力をもつ肝臓の細胞という分析にアサミは
ベターマンの能力の一端を垣間見た気がしました。
# ふむふむ。一番分裂が早い部分の能力を応用してる訳すな。
教授はそんなアサミに研究室に戻るように勧めます。
しかしアサミは暫く考えてから、成すべきことを終えてからと答えます。
# この間は迷ったのか、それとも言葉を選んでいたのか。

「カクタス ...」
着替え終えたヒノキはロッカールームを後にします。
# 何故か入り口のドアを閉めない。
男子ロッカールームの前を通りかかるとロッカーの軋む音がしてヒノキは
足を留めます。見ると主人を失ったカクタスのロッカーの扉が揺れていました。
ふと聞こえる足音に身をすくめるヒノキ。聞き耳を立てると
ヒタヒタという足音がロッカールームの奥から迫ってくるように聞こえます。
悲鳴を上げ駆け出すヒノキ。
# コレ、結局これっきりなんですが、何だったんでしょうねぇ。
# 後出のセーメは足音なんか立てんと思うし。

「大人の実力、思い知ったか」
その頃、ケイタはアカマツのおっさんと携帯ゲーム機を繋いでデータを交換。
対戦モードに突入します、がモデムもうちの製品だというアカマツの
ウラ技にケイタは苦戦するのでした。
# おっさん、何となくプログラム自体をいじってるクサイなぁ。^^;;;

「さすがMILスペック」
その二人のすぐ脇の会議室では、覚醒人のデータレコーダをTVに繋ぐべく
アカマツ工業の二人のオペレータさんが悪戦苦闘中。
ですがレコーダー自体はMILスペックの部品で出来ていていたって頑丈らしい。
そんな贅沢なパーツが使えるのもスポンサーであるところのモーディワープの
お陰という事らしい。

「それは許可出来ませんね」
今回の事を教訓に更に対電磁波装備を強化する必要があるという話がでますが、
コレもお金が掛かるとのこと。しかし、アカマツはどうせモーディワープが
出すのだからと言い、さらに社員旅行の費用も上乗せしようと言いだします。
ところが、いつのまにか戻っていたアサミに却下されてしまいます。
# アカマツさん、そういうことはコッソリどうぞ。^^;;;

「アオノケイタくんね」
アサミは、その場に所在なげに立っていたケイタを認めます。
握手を求めて手を差し出すアサミですが、
ケイタが照れてる間に引っ込められてしまいます。
# 淡泊な。^^;;;
そして自己紹介。
モーディワープ監査部から出向で来ているのだそうで。
# 無駄使いの監視も大事なお役目と。

「私達の仕事を手伝って欲しいの」
ケイタが耳にしていた意味不明の単語を解説し始めるアサミ。
二人そろうことで高い能力を発揮するデュアルカインドと呼ばれる人々。
その能力を増幅して作動するのがニューロノイドだと言います。
そしてケイタはデュアルカインドである可能性が高く、本部で検査を
受けてもらい正式に認められた場合には、此での仕事を手伝って欲しいと言います。
そこへ駆けてきたヒノキは、ケイタがデュアルカインドと聞いて驚いた様子です。
# 自分で普通の人じゃ動かないって言ったくせに。^^;

「どデカチカちゃんをやっつけるとか」
仕事と言われてもピンと来ないケイタにアサミは言います。
この事件の源であるアルジャーノン、人類が直面する最大の危機。
判っているのは人が死ぬと言うことだけ。そしてそれを調査するための
組織がモーディワープだと言います。
ですが、ヒノキは猛反対します。
「だめっ! あなたも死ぬのよ。今まで何人死んだと思ってるの?」
# さっき一人死んだばかりですし、おまけに幼なじみですからねぇ。心配ですわな。

「大丈夫」
そこへいつのまにかやって来ていたサクラが言います。
「ケイタさんならきっと大丈夫だと思う。」
# 予知っすかねぇ。
アカマツが起きていて大丈夫なのかと気遣いますが、サクラは平気な様でした。
# 見た通り、身体は丈夫じゃないらしいっす。
## それにしても透け透けな服装ですなぁ。*^^*

「準備できましたぁ」
レコーダーの再生準備が出来たので、全員で見ることになりました。
そこで展開されたのはベターマンの驚異の戦闘シーンでした。

「サイコヴォイス」
覚醒人のレコーダーが写し出す暗やみの中で、ベターマンは何かを食べ
変身しました。巨大な生命体に。そして巨大チカちゃんと戦闘開始。
ベターマンは両腕から超音波を発信。辺りの物質を気化させ霧を作り
また空気密度を変化させ巧みに自身の姿を隠蔽します。
そしてチカちゃんに尻尾を振下ろして一撃を加えます。
それ自体は何のダメージも与えませんでしたが、その際に謎の音響が発生します。
アサミはベターマンの能力をイルカやコウモリの超音波による状況分析と
同じであると推測します。やがてそれを裏付けるようにベターマンは
高周波振動を発生し、チカちゃんの構成物質に共鳴を起こさせ崩壊に導きます。
尻尾の一撃はチカちゃんの内部構造を探るための打診だったのです。
# ドカンドカンドカンドカンドカンドカン。香港映画並みの6連爆発。
# 紀元前2500年にはアーリア人もああ言うことをしたそうな。
チカちゃんを倒したベターマンは着地すると、急速に繊維化し活動を停止します。

「ラミア!」
突然サクラが叫びます。驚くケイタですが、他の人々は慣れたもの。
サクラはリミピットチャネルと言う、場に存在する意識の波の中から
特定の情報を抽出しているというのです。それがサクラの能力と言うヒノキ。
# サクラの事になるとヒノキは妙に事務的に話す気がするなぁ。
# 嫌いなのかなぁ。可愛いのに。(自爆)

「我らの希望、聞け」
サクラは誰か別の意志を語っている様でした。その声をきっかけとして
TVモニタへ顔を向けるヒノキ、そしてケイタ。
画面は繊維化したベターマンの胸を破って元の姿の彼が去っていく所でした。
ヒノキは呟きます。似ているけど違うと。
# サクラが受信した声はこれを見ろと言ったらしい。
# この部分の影像がもやもやしてるのは何故なんだろう。
# あのシーンは二人にしか見えていないのだろうか。
# もし見ていたのなら、アカマツかアサミが何か言いそうなのに何も言わんし。
その様子を天井裏から伺っていた赤い目は、満足そうに目をつぶると
アカマツ工業から飛び去っていきました。

「さわった感じが普通じゃなかったんで」
警察の鑑識課に置かれた遺留品。ボトムザワールドで回収されたそれは
一見、サングラスに見えます。それはラミアが残した物でした。
しかし材質はまったく異常な物でした。それは繊維化した肝細胞に近い物質だと。
# 生物由来のサングラス。というよりラミアの顔に生えていた物なのかも。
# うぇっ。えげつな。^^;;;

「・・・・・・」
アカマツ工業を飛び立った赤い目の主、セーメは下水道の中を進んで
とある場所のパイプに留まりました。
眼下には透明の繭の様なものに包まれたラミアの姿がありました。
# ラミアの意志を伝えに行ったのかなぁ。代わりに。
# あの影像を見せて、なにが言いたかったのだろう。



***** と、今回はココまで *****


行っちゃだめ。逃げられないよ。
沢山のお人形。可哀想な傀儡たち。
宙の上。近づいてくる。群がってくる。
あなたのはらわた、えぐり出す。

# コレは予告と言うよりはサクラの予言ですかなぁ。

次回 三夜 「宙」 sora

次の夜までサヨヲナラ(by りっちゃん)

# ケイタが本部とやらに行く若しくは戻ってくる時の
# お話なんでしょう。

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
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