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Subject: BETTER MAN 7th night

#「社長ぉぅ〜、26ですよ〜、全26話なんですよぉ〜」
# という事で、ベターマンは全26話だそうです。
# この密度の高い物語を半年も続けるらしい。
# 凄い、凄い、凄い、凄い、凄い。
#「ケイたん、さっきから凄いばっかりぃ」
#「あのぉ、私ケイタじゃないんですけど ...」
#「ええとぉ、どなたでしたっけ?」

佐々木@横浜市在住です。

ベターマン、七夜について。

ニュータイプ6月号に米たに監督からのこぼれ話し的な物が掲載されています。
それによると一夜〜五夜はプロローグの様な感じの位置付けだそうで。
それほどネタバレしてませんし、今後を楽しむ参考になりそうですので
興味の在る方は読んでみては如何でしょうか。


*****  以下は、ネタバレご注意! *****


「ベターマン ...」
# 前ふりは前週のラストのおさらいです。
# 描写は無いですが、この後ケイタは必死に逃げた様ですね。(お疲れさん)


                         七夜 「力」 forte


「虫除け君1号」
地上では指揮車から山じぃが、アカマツのおっちゃんを無線で呼びだそうと
しますがメンテキャリアからの応答は一切在りません。
りっちゃんも含め、アカマツの社員の皆さんも心配そうですが、
今は社長の発明品を見詰めながら無事を祈る事しか出来ません。
# アホな発明といえばそうかも知れんですが、結構実用的な発明。
# それとちゃっかり現地ガイドさんも逃げ込んでます。
# ここに居る面々にはベヘモットの呼び声は聞こえなかったか、若しくは
# 影響が無かった様ですが、影響が無いとは考えにくいので恐らく影響を与えられる
# 範囲が狭い(アジャンター石窟内部と入り口付近のみ)であろうと思われます。

「これは私の夢なのに」
中学生時代、ヒノキの両親とマリオ兄ちゃんが出発する朝の出来事、そして
お葬式の事、4年前にヒノキを襲った出来事を傍観するケイタ。
ベッドで泣き崩れるヒノキを慰めようとするのですが、なぜケイタが
私の夢の中に居るのかと問いただすヒノキには顔が在りませんでした。
# 以前、第一夜でもケイタは黒い顔のヒノキを夢に見ています。
# 黒い顔は死人の暗示である事が多いのですが、ヒノキがそういう事に
# なるとは考えたくないですねぇ。ケイタの主観を通して見ている悪夢なので
# ああいう顔なのだと思っておきます。
# それと、この夢は "自分の過去では無い" という決定的違いによって
# 他のメンバーが見たベヘモットの幻覚とは異なると思われます。
# ケイタ個人の能力に由来するビジョンなのかもしれません。
# また、この時ヒノキがどんな夢を見ていたかは不明ですが、
#(但し、前後の経緯からしてヒノキは当然、この不幸な過去を見る可能性大です。)
# ケイタが見たのが本当にその時点のヒノキの夢だとすると
# 彼にはサクラちゃんとは別な意味での "見る力" があるとも考えられます。

「危ないっていってるのに」
ふと見上げるケイタは、またあのナゾの少女を見かけます。
彼女はもう一度ケイタに逃げるように警告すると、今度も石窟の
上の方に跳び上がって姿を消してしまいます。
ケイタは彼女が話すとき口を動かさない事に気付いていました。
# 前回と違って、すこし落ち着いて彼女を観察したようですね。
# それとアサミ姉さん達の方には現れていないっぽいです。
# あっちは彼女のテリトリーではないか、若しくは当面危険はないか
# どちらかがの解釈が有力ですが、興味がないという線も。^^;
## 多分、差し当たり危険がないという事でしょう。

「みんな此で死ぬのよ」
目を醒ましたヒノキは、ケイタの言うとおり此が4年前に調査隊が行方不明に
なった場所だと言います。そしてそこには自分の家族が居たことも。
そして今まで見たのは総てアルジャーノンによって人の心が勝手に作り出した
幻であり、いずれ全員死ぬのだといいます。ケイタはそんなヒノキを
叱咤しながら、その場所を後にするのでした。
#(恐らく)一番思い出したくない過去に浸ってしまって全く覇気の無い
# ヒノキです。こんなときケイタの理由無き(笑)前向きさが頼りですなぁ。
# ところでヒノキの親父さんは古生物学者だったそうですが、普通遺跡の
# 調査隊のメンバーには呼ばれない分野という気がします。
# 可能性があるのは事前にある種の生物の痕跡が見つかっている場合でしょう。
# 例えば骨とか化石の類ですね。古い人骨だったりすると古生物というよりは
# 古人類学者の出番だと思われますので、人間以外の痕跡と推測します。
## ただし、意に反して古くなかったのでしょうけど。

「遺跡にしては妙に幾何学的だな」
石窟内の別な場所では、ヤナギ以下、カエデ、アサミ、アカマツ、そして
サクラちゃんが同じ場所に倒れていました。周りの情況を確認する面々。
そこへ通じる洞窟の一つから物音が近づいてきます。
鋭利な石の破片を手にしたヤナギは、間合いを見て物音に襲いかかりますが
それは敵ではなく、ケイタとヒノキでした。仲間と合流した事で二人は安堵します。
# 自分を励ましてくれたケイタが、またヘナヘナ男に戻ってしまい
# 呆れ果てるヒノキなのですが、呆れるという事は、その前まではちょっとは
# 頼りに思っていたのでしょうねぇ。でもケイタに頼もしい役は似合わない。^^;
## トカゲ君、ここでも彼等を見ています。

「重いだけ余計よ!」
ベヘモットを目撃し、そしてベターマンネブラが倒されたことを興奮して
皆に話すケイタ。余計なことまで言ってヒノキにお約束のツッコミを食らいます。
ケイタの話から、ベヘモットが操る音波によって自分達が此まで誘き寄せられたと
判断するアサミ姉さん。ヤナギが指摘するように次にその音を聞くと
脱出の機会は失われそうです。何故ならカエデやサクラちゃんですら
防ぐことが出来ない攻撃だったのですから。
# 実際、ヒノキの方がちょっと背が高いので重いのは仕方ないっすな。^^;
# 情況が情況だけに後回しにしたのでしょうが、アサミ姉さんの考察には
# 大事なところが欠けています。なぜベヘモットは人間を地下に誘き寄せるのか?
# その答えと思われるものが後で出てきます。
# それと、ココを深読みすると本当にアサミ姉さんは蜂の話をこの時に
# 思い付いたのか? という疑問が沸きます。調査に来る前に仮説を立てていた、
# すなわち "この様な事態になる" と判っていた可能性があります。
## だとしたら無鉄砲。

「とおせんぼしてるよ」
カエデの能力を使って石窟の構造を探り脱出を計ろうとする面々。
ですが、サクラちゃんはその企てを邪魔する物の存在を察知していました。
# ベヘモットが見ています。ただし、直接ではなく人間の気配か
# 或いは精神の動きを見ている様です。

「まだ生きてるの?」
一面に花が咲く場所でラミアは消耗しきった身体を横たえていました。
気配を感じ目を開けたラミアが見たのは、ケイタの前に何度も現れた少女。
彼女は言います。よくベヘモットから逃げられたと。
ベヘモットに目眩ましを仕掛けてネブラの身体を棄て逃げたラミアですが
もう動くことも出来ない様子です。
少女は自分の兄弟も殺されたと言い、この場を離れるように言います。
彼女が跳び去り、傍らに寄り添っていたトカゲも這って姿を消しますが
ラミアはただそこに倒れているだけでした。
# ラミアの身体のときに使う目眩ましとはちょっと違うようです。
# "ヘクトフォレイス・ルブルム" で合ってるかな。
# あの少女(名前が判らんと記事が書きづらい。ケイタ、早く名前を聞けよ。)、
# ラミアとはお知り合いでは無い様です。

「こいつはまるで蜂の巣だな」
石窟内をカエデの案内で進む面々。途中に続く横穴群は蜂の巣の様な構造です。
やがて別れ道で立ち止まった一行は、何処からか響いてくる生き物の
ざわめきを耳にします。前方から迫ってくると判断したヤナギは全員を
伴って元の方向に撤退します。彼等を追う昆虫にも似た、しかし巨大な影。
慌てたケイタはつまづいて逃げ遅れてしまいます。
# アサミ姉さんが偶然(必然かも)引き合いに出した蜂の様な巣を造る
# 連中が人間様を襲います。姿ははっきりしませんが、昆虫のような
# アゴと触角は判ります。さて、人を食うらしい彼等ですが、ベヘモットの
# 呼び声で誘われた人間が彼等の餌(この仮定からして違う可能性もある)に
# なるとして、なぜベヘモットは彼等の為に人間を集めてくれるのでしょうか?
# あの虫たちがベヘモットの子供とかとは考えにくいのですが。

「カッコイイ? ...」
謎の生物はケイタに後一歩の所まで迫ってきます。その時、突然現れた
甲の様な身体を持つ身軽な何者かが黒い影を次々に切り裂いて行きました。
それはケイタには、旅の途中で見かけたトカゲの怪物が変形した様に見えました。
やがて、それはケイタの傍に戻ってくると頭部の甲羅を上に持ち上げます。
その下には、何度もケイタに警告を与えた、あの少女の顔がありました。
早く逃げるようにと再度ケイタに告げる彼女ですが、ケイタは彼女の
戦いぶりに感激してしまい思わず格好イイと言います。
その言葉が判ったかの様に、少女は微笑むとケイタを置いて再び闇の奥へと
切り込んで行きました。暫く見とれていたケイタはいつのまにか独りに
なって居る事に気付くと慌てて仲間を追いました。
# ラミアとは違って、何か食って変身するのではなく、お供のトカゲ君と
# 合体しているらしいですね。トカゲ君、中身は空っぽなのか?
# するとベターマンという訳ではないのだろうか。
# ケイタがいった「格好イイ」の言葉の意味(ニュアンス)を直接汲み取って
# 理解したという雰囲気です。笑うまでワンテンポ遅れるので、
# 日本語としては通じていないのでしょう。
# しかし、笑顔がとてもよろしい。
## う〜ん、この娘もかなり萌え度高いぞ。要チェック。(爆)
## 取りあえず当面は "ナゾのインド娘" と呼ぼう。^^;

「ありゃメンテキャリアだ!」
ケイタは他のメンバーと合流します。その時、アカマツのおっちゃんは
広大な洞窟の下方にメンテキャリアが放置されているのを発見します。
勢いづく面々ですが、それも束の間。轟音と共に立ちはだかるベヘモット。
キャリアに近づくことが出来ません。
# 象さん、また登場。ここに人間が来ると判っていた様にも見えます。

「私は負けた」
ラミアの元にセーメがやってきます。まだ守る意志が在るなら立てというセーメ。
しかしラミアにはその力が残って居ませんでした。ですが、セーメは続けます。
手を伸ばせ、それは我らを待っていたのだと。
ラミアが目にしたのは一際大きい一輪の花。それはフォルテの実。
そして、実をつかみ取るラミア。
# フォルテの実はセーメ達の言うところの "我らの希望" が産み出した
# と言ってますが。はて? "我らの希望" というのは誰かさん(と誰かさん)と
# 取りあえず想定してるのですが、すると彼等がここ(アジャンター)に来たので
# 実が成ったという事なのでしょうか。

「戻ってもヤバイ情況すわ〜」
ケイタ達に迫るベヘモット。先ほど通ってきた洞窟からは再び何物かが蠢き
近づいてくる気配があります。やがてケイタ達の居るテラス状の岩棚の
真下に来たベヘモットは耳を広げると怪音波を発振します。
# 例によってインド象の三倍ぐらいありますねぇなどと呑気に観察する
# アサミ姉さんでした。^^;;;;;

「フォルテ!」
その時です。再びベヘモットの前に割って入ったラミア。そして先程手にした実を
食ったラミアは新たな形態へと変形します。敵に合わせて自らをも変化させる
その能力に感嘆するアサミ姉さん、そしてヤナギ達。彼の名はフォルテ。
# 目の前で変形を見れて、しかも新型だったりするので
# 嬉しくて仕方ないアサミ姉さん。目が輝いてます。^^;

「ウェイク!」
フォルテとベヘモットの戦闘が始まります。その隙にキャリアに向かうケイタ達。
振り返ってその戦いの様子を見守るアサミ姉さんはベヘモットの衝撃波攻撃が
フォルテの身体に触れるだけで相殺されていることに驚愕します。
そしてその際に洞窟の一部が崩れて不思議な花畑がアサミ姉さんの視界に入ります。
覚醒人とティランに分乗したケイタ達。ヤナギは脱出路の掘削を試みますが
もろい岩盤が禍して開けた穴がすぐ塞がってしまいます。
しかし、アジャンターへの旅の途中に立ち寄ったダム建設現場を思い出した
ケイタはそこからヒントを得た突破方法を発案します。
# 恐らくトンネル掘削で使うような地層凝固物質を使って崩落を遅らせるという
# 事なのでしょう。既に証明済とはいえケイタの科学物質応用センスは素晴らしい。
# で、ラミアの寝てた花畑と思しき風景が一部露出して見える訳ですが、
# なにやらアサミ姉さんの驚き方が意味ありげです。知ってる植物だったのかな?
# ヘッドダイバー以外の面子が全員ケイタの所に乗っている図は結構笑えます。
# 例によってアサミ姉さんは惚けた顔してるし。サクラちゃんも何かケイタを
# 見詰めてるし、おっちゃんは「早く出せ」だとさ。^^;;;

「サイコグローリー!」
いよいよ脱出の瞬間、覚醒人の後部ウィンドウからフォルテとベヘモットの
戦いを観察していたアサミ姉さんはフォルテの頭部の突起部がベヘモットの
頭部に深々と打ち込まれる一瞬を見逃しませんでした。
ですが、それは単なる頭蓋への一撃ではありません。
ベヘモットの肉体は硬化し、やがて砂の像の様に崩れて行きました。
# ベターマンは何かやらかすとき、自分で技の名前を言っているんですよね。
# ヒーローのお約束として。(笑)
# サクラちゃんには一々それが聞こえるようです。^^;
# つられて一緒に叫んでしまうのはご愛敬。(同調してる所為でしょうね)

「死者の魂、地の底から蘇ってきたよ!」
岩盤の突破を開始する覚醒人とティラン。ですが崩落の勢いは激しさを増します。
生き埋めの危機に直面する中、ヒノキは昔約束したように、兄マリオの
事を思い出して救けを求めます。そんな彼等を見送るようにフォルテは静かに
土煙の奥に消えていきます。
地上ではアカマツ工業の面々が成すすべなく朝を迎えています。
そこへ地響きと共に地中から現れる覚醒人とティラン。無事生還した
ケイタ達はアカマツ工業の面々に迎えられました。
そしてケイタを救った少女もまた彼等を遠くから出迎えているのでした。
# アカマツのおっちゃん、結構人望あるんですねぇ。
# ま、日本の名物社長ですしね。^^;
# ガイドの兄ちゃん、すっかり臆病者になってしまいました。^^;;;;
# ナゾのインド娘もケイタ達が生還したことを喜んでくれている様です。
# さて単なる親切なのでしょうか。それともケイタを気に入ったとか?
# 何か女の子に好かれるらしいからなぁ。
# フォルテは何だかマリオにオーバーラップしたような退場の仕方ですが、
# これは逆に "いかにも" なんで疑ってみたい。(笑)
# どう見たってクリソツなラミアとマリオ兄ちゃんですが、わざわざ声を
# 変えているってのは絶対無意味じゃないハズ。


***** 今回はココまで *****


何も見えない、何も聞けない
私の鍵が壊れちゃった
サラマンダー? 判らない
毒が身体を壊してく
エキスが身体を駆け巡る
あなたを中から蝕むの

次回 八夜 「毒」 doku

次の夜までサヨヲナラ(by ヒノキ冒険スタイル)

# トカゲ君が出る様なので、ご主人様も出るでしょう。
# サクラちゃん、スランプになっちゃうのでしょうか。
# また、ケイタには泣きわめいて頂くという事で。(笑)

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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