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Subject: BETTER MAN 8th night

佐々木@横浜市在住です。

ベターマン、八夜について。

# う〜ん、サクラちゃんの台詞が一杯。素晴らしい。
# ナゾのインド娘も大活躍。素晴らしい。



*****  以下は、ネタバレご注意! *****



「何も判らないの」
夢幻の世界を彷徨うサクラ。手にした鍵を使って、鎖で綴じられた本を
開こうとします。しかし、その鍵では錠は開きません。
やがて押し寄せる黒い荊と黒い影がサクラの身体を包み込みます。
目覚めたサクラを心配そうに覗き込むのはアカマツ社長、リっちゃん、
カエデ、そしてヤナギ。サクラはアカマツに何も見えなくなったと告げます。
# 長旅の疲れから入院してしまったサクラちゃん。元から丈夫そうには
# 見えないのですから当然でしょう。オマケに色々あったので。
# ですが、"見る" 力が失われたのは疲れだけでは無いような気もします。
# アジャンターで幻覚に襲われたとき、「もう見たくない」と言っていたので
# 自身の心に自分で鍵を掛けたのではないでしょうか。

「サクラにとっては幸せなんだがな」
アカマツ社長とヤナギは、別な場所に居るへーちんの様子を見に行きます。
道すがらもサクラの事を気にかける二人。アカマツ社長はこのまま
リミピットチャネルを開く能力が回復しない方がサクラの為だと言います。
# 全くもって同感。無くても困らないですし。
# でもサクラちゃんは自らの意志で、その力を再び呼び覚まします。
# どうしてそうすることにしたのかは、もうちょっと後で。

「相変わらずっすわ」
面会室では、山じぃが先にへーちんに会っていました。
このままではやがて死に至る事は確実というヤナギ。
山じぃは病院関係者が、新しい治療法を試すと言っていたと言いますが
楽観できる情況では無いことは皆判っていました。
# 精神障害は脳内細胞の変質にともなう結果として現れている現象の様です。
# 後の方でアサミ姉さんが言ってますが、疫学的検査法があるらしい。



                         八夜 「毒」 doku



「よもやこの花が採取できるとは」
モーディワープ本部の執務室で、アジャンター石窟での出来事を回想するアサミ。
見詰める先には、地下迷宮で発見した謎の花がガラスケースに保存されています。
ベヘモットの呼び声は虫除け君のわずかな音波で乱されてしまう程に微妙な
物であったこと、そして検査の結果、帰国したメンバーに後遺症が無いことから
アルジャーノンとの直接の関連は否定されます。しかし、多くの謎を秘めたまま
埋没してしまったアジャンター石窟の掘削作業が遅々として進まない現在、
果たして石窟内で見た物が現実で在ったのかすら疑わしいとも言えるのでした。
# やはり、あの花の事は知っていたアサミ姉さん。
# ベヘモットの実在まで疑念の対象を広げていると言うことは、今回の
# 事件ではニューロノイドのレコーダーは作動していなかったのでしょうか。
# "アホな発明" が物凄く役に立っていた事が判明します。^^;

「知らない」
放課後、ケイタとヒノキはサクラを見舞うつもりでした。しかし、見舞いの品を
嬉しそうに思い悩むケイタを見ていたヒノキは怒り出してしまいます。
そしてヒノキは、独りで行けばいいと言い残して帰ってしまいます。
# 例によってヒノキは面白くないのでした。^^;;;
# ケイタもそんなに、はしゃがないでもいいのだが。

「痛いのは嫌 ...」
病室のベッドの上でサクラは独りで本を見ていました。そのページの上に
見えるのは数々の医療器具だけ。サクラは本を閉じるとそれを脇に置きます。
仕切りのカーテンに何かの影が映っても、何処か遠くを見ているような
サクラの瞳には映りません。その影の主はケイタでした。
ケイタが見舞いの品として持ってきた音に反応する玩具にも気付かないサクラ。
ですが、その瞳がケイタの姿を捉えると、一瞬にしてその表情に生気が漲ります。
彼の訪問を心から喜ぶサクラに、かえって戸惑いと気恥ずかしさを感じるケイタ。
# 白いページに医療器具ばかりが映るのは、サクラちゃんが今一番
#「嫌だな」と思ってることの反映ですね。リミチャンが閉じていても
# 嫌なものばかり頭をよぎるのは仕方ありません。人間ですから。
# そして、こんなに嬉しそうなサクラちゃんは初めてです。
# 本当に喜んでいる事がよく判ります。
##「うれしいな」ってとこ、激萌え。*^^*
## サクラちゃんは髪を下ろしたほうが若干ですが
##  大人っぽく見えるので、その方がエエです。
# 手まで握られて、何て羨ましい奴なんだケイタ!
# しかし、散々悩んで選んだお見舞いがアレかい。(笑)

「帰らないでね」
穏やかな時を打ち砕いたカーテンを引き開ける音。
そこに立っていたのは看護婦でした。検査の時間だと告げる看護婦に促されて
病室を後にするサクラ。彼女はケイタに戻るまで待っていて欲しいと言います。
快諾するケイタですが、その声がうるさいと看護婦に叱責されてしまいます。
# 看護婦が現れた時に、慌てて繋いでいた手を引っ込めたケイタを
# 残念そうに、チラッとサクラちゃんが見る所が何とも可愛いのです。
# そして、あの玩具(何とかフラワーでしたっけ?)が反応するのが
# すべて看護婦の声ってのは異常な事態を告げる前フリなわけですね。
# 後で出る大物の放つ音波に激しく反応する所からして、アレとその配下の
# 連中が発する固有の周波数が、偶然にもあの花のセンサーが
# 特に敏感な領域と一致したという事なのでしょう。

「何にも書いてない」
一人残されたケイタは、好奇心を押さえられずサクラの枕許の本を開いてみます。
しかし、どのページにも一切何も書いてはいないのでした。
# これはサクラちゃんの精神集中アイテムなんでしょうかねぇ。
# 表紙がとても和風です。桜の花びらが、ちらりほらりしてる。

「黙って!」
診察室に連れてこられたサクラは、いつもと様子が違うことに気付きます。
ですが、そのことを看護婦に尋ねても黙って居るようにと言われるだけでした。
# 何といいましょうか、いつもの仕事スタイルよりエッチっぽい。*^^*

「うっほほ〜ぃ」
トイレに行っていたケイタが浮かれて廊下に出てみると、今まで居た病室が
すっかり判らなくなっていました。仕方なく手近なドアを開けてみます。
中は病室では在りませんでした。出ていこうとするケイタは、そこに並んでいる
小ビンの中身が長く伸びた爪だと気付いて身震いします。
そこへ奥から現れた看護婦。妙な音にケイタが視線を落とすと看護婦の手には
異様に長い付け爪が在り、それが床に届いて不快な音を立てているのです。
爪を降りかざして迫る看護婦にケイタは逃げ出します。
# ケイタは便所で左手しか洗いません。多分、用事は左だけで済ませたのでしょう。
# サクラちゃんが握った右手は、どうやらキープされたようです。(笑)
# 看護婦さんのマスクの下は妖しさ大爆発ですが、結局最後まで正体不明。

「サクラ」
ちょっと遅れて病院にやってきたヒノキ。真っ暗な受付でサクラの名を呟きます。
# 遅くなってごめんねとか、まだ起きているかしらとかそんなニュアンスかな。

「死を呼ぶ花」
アサミはアカマツ社長に、アジャンターで採取した花についてのわずかな情報を
伝えます。葉を持たず、洞窟内でのみ花を開く生態不明の花。アニムス。
そして何かをアカマツ社長に依頼するのでした。
# 花の名は全然自信なし。アヌビスの方がしっくりくるけどそうは聞こえなかった。
# 乗り掛かった舟云々とアカマツのおっちゃんが言ったので、何か依頼されたと
# 判断したのですが、アカマツ工業に花関係の依頼? 判らん。

「あんた危ないとこ好きね」
人気の無い病院を逃げ回るケイタ。一時は観葉植物の影に隠れてやり過ごすものの、
すぐに発見されてしまいます。
看護婦の爪が触れた植物の葉は一瞬で枯れてしまいます。
いよいよ看護婦の爪がケイタに振り下ろされようとしたとき、看護婦は
何かの気配に気を逸らされて横を向きます。
その視線の先には、ケイタがインドでみた甲に覆われたトカゲが居ました。
そして聞き覚えの在る声が響きます。何時の間にやってきたのか
ケイタの直ぐ脇に、アジャンター石窟で出合った少女が居ました。
# 出たぁ、ナゾのインド娘。^^; ケイタはチャンディと呼びますが
# ガイドさんの胡散臭い入れ知恵が元ネタだから、
# 本人がその呼びかけに返事でもしない限り採用は保留。
# 今回、本編中で二箇所笑えるシーンがあって、その一発目がココ。
# 別に好きで危ないとこに居るわけじゃないんだが。(笑)

「かっちょえー」
振り下ろされる爪を避けた少女は、一瞬で、ばらばらになったトカゲの
甲羅を身に付けると、いともたやすく看護婦を倒します。
またもや感動したケイタが彼女に色々尋ねますが、別な看護婦が
ぞろぞろと現れたため、彼女と乱戦になります。
看護婦達が、皆おかしくなっていると悟ったケイタは、サクラにも
危険が迫っている事に気付きます。
# こんどのカッチョエーはすぐに意味が通じたらしいです。
# コレを言われると俄然やる気になってバリバリ敵を倒してる様に見えますが。
# 例によって、トカゲ君との合体の時の掛け声は良く判りません。
# 語感としてはシャープで格好イイですが。^^;
# リミチャンで話す連中の言葉は聴き取りづらいっす。
# サクラちゃんに通訳してもらわないと。
## ケイタ、旅客機に乗ってきたの?は無いだろう。^^;
## はやく名前を聞けっての。

「いつもより痛そう」
検査室でサクラの許に鋭利な器具が迫っていたその時、ケイタが駆け付け
サクラを連れ出して逃げます。しかし、病院内に逃げ込める場所は多くは
在りませんでした。
# もう一つの笑えるシーン。誰が見ても痛そうだよね。(笑)

「嘘をついてたの」
広い空間の在る部屋に逃げ込んだケイタとサクラは一心地つきます。
そこでサクラは、以前自分がケイタなら危険な目に遇っても大丈夫と
言ったのが嘘だったと告白します。初めて会った歳の近い世代のケイタに
親近感をもった彼女が、ずっとそばに居て欲しいと願うあまりに
口にした嘘でした。そのことを涙ながらにわびるサクラ。
ケイタは不安を感じつつも、大丈夫だからと言葉を掛けるのでした。
# 友達が欲しかったという事でしょうねぇ。可哀想に。
## 背中というかなり鈍い場所でも判る程度には、膨らみがあるようで。*^^*
## 泣きながら、袖をくぃくぃ引っ張るのもナイス。
## ここの一連のシーン、全部が萌え萌えっす。サクラちゃん万歳!(対消滅)

「何だ、この漢方薬みたいな臭い」
ふとケイタは辺りに漂う臭いに気付きます。暗やみに慣れた目で辺りを見回すと
すこし離れた所に巨大なプールがありました。プールには怪しげな色の
液体が充たされ、棺桶程のカプセルが浮いています。
中に入っているのは生きている人間でした。その中にはへーちんも居ます。
# "ぶくぶくぶくっ" などとなっている点からして酸素供給の様な事は
# 成されていない模様です。窒息しないのか?という以前に本当に生きてるのか?

「ケイちゃん」
へーちんを救けようとしたその時、背後からケイタを呼ぶ声がします。
振り向いたケイタとサクラの前にヒノキが倒れて来ました。
彼女の背中には引き裂かれた傷がありました。看護婦達の爪を受けたのです。
そこへ現れた看護婦達。リーダー格の看護婦がこれはポイズナステラピーだと
言い、健康な程効果があると言ってケイタ達に迫ります。
しかし、今日は治療のし過ぎで効果が落ちたと言うとプールに向かって
呼びかけます。答えるように現れたのは巨大な臓物のような塊でした。
それを見たサクラも気を失ってしまいます。
# 昼間に山じぃが言っていた「何とかテラピー」の正体がこれでしょうか?
# どう見てもマトモな治療じゃないですね。敵の攻撃です。
# どの段階から、敵の侵入があったのかは良く判りませんが。
# ここはそれなりに重要な施設のはずですが、困ったものです。

「二人とも重いっす」
怪物は触手を伸ばすと、その先端からどす黒い液体を噴出しました。
ケイタはサクラとヒノキを抱えて、その液体の降り注がない所まで
逃げますが力尽きてしまいます。
# また、怒られるよ、ケイタ。
# それに重いのはヒノキだけだと思うけど。^^;

「私の鍵」
サクラは必死に鍵を探していました。その思いが形になり手の中に
金色の鍵が現れます。それを、手にした本の鍵穴に差し込むと錠は開き、
サクラを縛っていた鎖と黒い影は霧散していきました。
# 今、ここでケイタとヒノキを救える可能性があるのは自分の力だと
# 思ったサクラちゃんは自らを縛っていた鎖を解くことに成功します。
# 健気ですなぁ。

「聞こえたか」
自らを解き放ったサクラの声は、ラミアとセーメに届きます。
そしてそこで何が起こっているかを知ったラミアはネブラとなって
ケイタ達の許に現れます。怪物と戦うネブラ。
# サクラちゃんが復活した途端に、ラミア達に事情が伝わりました。
# お互いに密接な連絡が可能なようです。リミチャンで。

「生きてないの」
怪物が吹き出す液体に曝されるネブラを心配するケイタですが、
サクラは、ネブラの身体は生きていないので大丈夫だと言います。
ネブラの攻撃で引きちぎられた触手から吹き出た液体を浴びてしまうケイタ達。
ですが、怪物を倒したネブラは、ケイタ達に分子レベルで働きかける光線を
浴びせ瞬時に毒素を中和するのでした。
# ベターマンの変身した姿は肝細胞の増殖をコントロールして造った身体である事は
# 第二夜で判明していますが、アジャンターでの出来事と今回のサクラちゃんの
# 台詞から活動中のベターマンであっても、外骨格と思われる部分は
# 生きた組織ではない事が判ります。だから、頸(に見える部分)が千切れても
# 毒を浴びても問題ないのですね。当然、気圧の低い上空を飛んでも問題無しです。
# また、毒素を浴びたケイタ達を救った光線は第三夜で輸送機を遠隔操作した
# 時の能力と似ています。
# ま、これはきっと次の夜にアサミ姉さんが説明してくれるでしょう。(笑)
# そしてそんな様子を木の上から見ている、ナゾのインド娘でした。^^;


***** 今回はココまで *****


波に飲まれた舟たちが
ゆらゆら手招きしているの
アクアがくるよ
深くて冷たい水の底
ぶくぶく ぶくぶく 沈んでく
あなたの呼吸が 停まるまで

次回 九夜 「海」 aqua

次の夜までサヨヲナラ(by サクラちゃん 入院スタイル )# よっしゃ〜っ!*^^*

# 次回、サクラちゃんは、ニューロノイドに乗るらしい。
# さてどっちのマシンに誰と乗るのでしょう。
# ベターマン・アクア登場ですね。

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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