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Subject: BETTER MAN 10th night

佐々木@横浜市在住です。

ベターマン、十夜について。

前回の予告を見た限りでは、蟲の表現とかがちょっと単調な気がしたので
本編の出来まで心配してしまいましたが、ベターマンでそんな心配は
無用でありました。今宵もすばらしい闇をありがとう。

# きしめん、食いたい。



*****  以下は、ネタバレご注意! *****



「何処に逃げても無駄なんでしょ」
アカマツ工業裏手の防波堤で酒盛りをする山じぃとリっちゃん。
会社がヤバイ仕事に足を突っ込んでいるとぼやきますが、世界中で
アルジャーノンが発生しているらしい為、逃げ出す事もまま成りません。
# ヤバイ仕事の最前線に居て、おまけにケイタ達と違って隔離された
# 状態に無いですからねぇ。実は一番危険な状態に曝されやすいっすわ。
# シーフードモンスターの話をしながら、イカ食ってるのはナイス。^^;

「いいの? 貰っちゃうよ」
ふと聞こえてくる不思議な音。堤防から顔を覗かせた二人は、
こちらに向かって歩いてくる老人に気付きます。
やれやれと言った調子で、老人にこの先は海しかないと教えるリっちゃん。
老人は無言で彼女に、手にしていた鈴を渡します。
木製とも見えるその鈴の表には、文字のような物が彫ってあります。
いい匂いというリっちゃんに老人は何も答えず去っていきました。
# 目つきの悪い爺さんですが、本作はヒーローからして目つきが悪いので
# 外見で疑ってはいけません。それどころか、ベターマンと目つきがそっくり。
# この後で起こる出来事を予見していたと見て間違いなさそうですから、
# 普通の人間では無いでしょう。
# しかし、お礼するにしても食い掛けのイカは無いと思うが。^^;;;



                         十夜 「蟲」 musi



「ちょっと何よそのエッチな顔は」
専用装備を付けない状態で滑らかな水中活動をこなした覚醒人の
データを取るためにモーディワープから技術者が訪れていました。
収集したデータを元にしたシミュレーションに加わらなければならず、
作業の終りを待つはめになったケイタとヒノキ。
ヒマ潰しにアカマツ工業製のおもちゃで遊ぶアカマツ社長とケイタ。
朝まで待たされそうだという事で仮眠室を使うかと意味ありげな言い方をする社長。
それに対するケイタの反応から、口喧嘩を始めるケイタとヒノキでした。
# 実包を使うタンクなんて売れんわなぁ。欲しいけど。
# 美少女格闘SLGラジギャルバトル06の18禁ってとこが非常に気になる。
# 一体何の48手なのかなぁ。当然こっちも欲しいぞと。(笑)

「遺伝子に手を加えた痕跡が認められる」
その頃アサミは謎の海洋生物の屍骸が浮かぶ海域に留まって分析を続けていました。
怪物はサクラの命名によりレヴィと呼ばれる事となりましたが、
分析の結果、遺伝子操作された生物である事が判明します。
また件の輸送船からは追跡していたカプセルが消失しており、ソナー画像の
記録から浮上直前に何物かが持ち出した可能性が高いと推測されました。
そして船倉でカプセルを隠していた六角形の壁材も消えていたのです。
さらに船内からはレヴィとは別の、昆虫に類似した組成の生物の
破片が見つかっていました。
# アサミ姉さんはレヴィの事をユーマと呼んでます。
# U.M.A(Unidentified Mysterious Animal)という奴ですな。
# 言われてからよくよく見てみると、輸送船の船倉の六角形の壁材の
# 裏側って足を畳んだ状態の甲虫そっくり。
# 実はアレは生きた壁材で、どさくさ紛れにカプセルを抱えて
# 逃げたって事なのかな。
# 最後、アサミ姉さんを驚かした物音は何でしょうねぇ。
# 相当肝を冷やした様子。研究の為に残ったものの、何かあった時に
# アテになる頼もしい連中が居ないので仕方ないですね。

「あっ」
アカマツ工業に迫る黒い群。その存在に逸早く気付いたサクラは
その何物かに覆いつくされるビジョンを見ます。
# 何時も思うんですけど、サクラちゃんの所からリミチャンじゃなくて
# 普通の無線とかで直ぐ連絡出来るようにして無いのかな?
# そうすれば、もっと速やかな対処が出来た気がして仕方ない。

「実はこれには理由が」
相変わらず暇を持て余しているケイタ達。更に繰り出されるアカマツ工業の
試作品の数々。そこへカエデから電話が掛かってきます。
用件はヤナギの事でした。疲れと睡眠不足から来る不調だと言うカエデ。
まさかアルジャーノンではと言うアカマツ社長にカエデが事情を
説明しようとした瞬間、何故か電話が切れてしまいます。
不審に思うアカマツ社長ですが、丁度出前のきしめんが届き
そのことから注意が逸れてしまいます。
# どうやらヤナギのノイローゼの理由をカエデは知ってるらしいです。
# 当然、アカマツのおっちゃんで無くてもこれはアルジャーノンを
# 疑って然るべき状態ですから近々説明があるでしょう。
# で、きしめんですが。ノーマル、カレー、冷やしタヌキの各きしめん。
# 井草庵はきしめん専門店なのかどうかは定かではないですが、
# どうしても、きしめんではないとならない理由があるのでした。(笑)
# 280馬力のスケボーの実力はまた後で。^o^

「何の ...音だ?」
届いたきしめんを食べる三人。アカマツ社長とケイタがカレーきしめんの
取り合いをしていると突然の停電が起こります。直ぐに非常灯が点った事から
主電源が落ちたらしいと判断する社長。
しかし、何故か携帯電話も内線も通じません。
奇妙な物音に気付いた三人。窓の外の闇を透かして見ようとしたケイタは
窓ガラスにびっしりと纏わりついたヒモ状の蟲に気付いて声を上げます。
ヒノキと社長もそれに気付きます。そして部屋に入ってくる蟲達。
表では井草庵の店員が蟲に襲われていました。
# 何とも可愛くない蟲っす。雰囲気は寄生虫といった感じですが、口から
# 触手の様な物がでてる所などはゴカイとかと似てなくもない。
# 閉まってる窓の脇から入ってくる所からしてかなり薄っぺらな身体らしい。
# 電話が切れているのは電源の所為だと思われますが、携帯が繋がらないのは謎です。
# 蟲がいくらうじゃうじゃ居るといっても建物全体を厚く覆っているという程では
# なさそうですし。どうも妨害電波を出してる奴が居た可能性がありそう。
## ヒっくりかえったケイタの後方のヒノキがまた
## ナイスアングルなんだが、如何せん暗くて。(爆)

「この蟲、人を食らうのか」
蟲に追われるように部屋を出た三人は覚醒人のシナプス弾撃で蟲を一掃すべく
格納庫へ赴きます。ところが覚醒人は格納庫を埋め尽くした蟲の中でした。
そこに居たはずのモーディワープの職員を気遣うアカマツ社長でしたが、
ケイタの指し示した先には血塗れの服や眼鏡が蟲の群の中に見え隠れしていました。
再び逃げ出した三人は防音壁で囲まれた部屋に逃げ込むのでした。
ケイタはサクラの身を案じますが、アカマツ社長は無事を祈るしかないと言います。
# またしても真っ先にヤられてしまうモーディの連中。-_-;;;;;
# それにしても何でこういうときって小部屋に逃げ込むのかな。
# それこそドツボだと思うのだが。
# お、そういえば本編は何箇所か血がベチョっとなってますがテレ東処理は
# 入ってませんね。ヤモリが千切れるとことか結構エゲつないと思うけど。
# それと虫除け君(音波)が効くのは蚊とかそういう連中だけだと思うぞ。^^;

「いきなり叫ばれちゃかなわないなぁ」
安心する暇もなく、通気孔から溢れ出す蟲達に戦慄する三人。
そして入り口のドアノブを回す者があります。咄嗟に跳び退いたアカマツ社長と
ケイタは扉が開くと同じに絶叫します。
しかし、そこに立って居たのはリっちゃんでした。
忘れ物を取りに来たという彼女は蟲の姿を見ていませんでした。
そして彼女が身に付けていた鈴から放たれる匂いが、蟲達を遠ざけていると
判断したアカマツ社長は、それをかざしながらの脱出を試みるのでした。
# 木製じゃなくて木の実製というのが正しい様です。
# 食うと何かに変身できたりして。
# 結構、素敵な服装なのに暗いのが残念です。>リっちゃん。

「何かあった様だ」
サクラのリミピットチャネルが長時間閉ざされている事を不審に思う
ラミアとセーメはアカマツ工業へ向かいます。
その頃、サクラは押し寄せる蟲達を精神力で必死に押し止めていました。
# この一連の描写から、ラミア達は定常的にサクラちゃんとコンタクトしている
# という事が判ります。ただし、会話的な物が成立しているのかは不明。
# 蟲達の最前列がドーム状に盛り上がっているのが興味深い現象です。
# もしかしてサクラちゃんも念動力が使えるのかな。
# それともあの多量の蟲に「来ないで」って話が多少なりとも通じてるのか?

「私の事言ってる?」
謎の木の実の鈴は予想どおり蟲達を遠ざける効果が有りました。
しかし、廊下のような開放された空間では匂いが充満せず完全に蟲を
追い払うことが出来ません。一計を案じて通気ダクトを進むことにしますが、
4人の体重に耐えられず、先ずヒノキとリっちゃんが、そしてケイタが
ダクトごと落ちてしまいます。
# もう少し前後に間をおいて行けばいいのに。それに木の実があれば
# ある程度の安全圏を確保できるのだから固まって移動する事も出来たと思う。
## またまたでました。お約束の「重い」が。^^;;;
## でも、今回真っ先に反応した声はリっちゃんのように聞こえました。

「トカゲ少女じゃないよ」
蟲達に迫られ絶体絶命のケイタを救ったのは、またしても
インドで逢った少女・チャンディでした。
ケイタの事を面白いから救けるという彼女。
ケイタは蟲達に覆われていく彼女を置いて逃げる事しか出来ませんでした。
# 相変わらずマヌケと言われてしまうケイタ。^^;;;
# 事実なので反論は有りませんな。
#「チャンディって名前付けてくれたじゃない」という所からも判るように
# 本人が気に入ったらしいので、今後はナゾのインド娘改めチャンディと表記します。
# で、そのチャンディですが顔に蟲がかじり付いていても一向に気にしません。
# 無論、只者では無いことは判っていますが、トカゲ君を着なくても
# 身体は頑丈らしい。おまけに蟲の触手の一本が目に入ってるのに平気だし。
# それにしても可愛い娘っこだね。

「無事を祈るしかあるめぇ」
チャンディと出合った時からの事を思い出しているケイタ。
アカマツ社長にヒノキ達の事を聞きますが、戻る事は出来ないと言われます。
自分のことしか考えていないとアカマツ社長を非難するケイタ。
そしてベターマンが来るのを待っていれば良かったといいます。
そうかも知れないと、敢えて反論しないアカマツ社長ですが、
中年の意地を見せると言うと倉庫に眠る調香装置の元へ行くことにします。
男だけ生き残るなんてと自虐的になっていたケイタも結局は同行することに。
# チャンディの事を思い出しているのは置き去りにしたという事に
# 相当罪の意識を感じているという表れなのでしょう。
# 何度も救けられてますから余計に申し訳なく思うのは当然でしょうね。
## でも、絶対平気だから安心。^^;
# そしてその罪の意識からアカマツのおっちゃんを責めてしまうケイタ。
# 責任転嫁という奴ですな。それにベターマンを当てにし過ぎちゃいけません。
# 確かにおっちゃんには出来ることが有ったかもしれません。鈴も持ってたし。
# しかし、戦いのプロじゃ無いですから咄嗟のときには自分を優先してしまうのは
# 仕方有りませんし、あの情況ではやむを得ないでしょう。
# そこで言い訳をせずに次の行動に移ったおっちゃんは
# むしろ大人であるとさえ思えます。

「安いもんっすよ」
ジェットスケボーで倉庫に向かうアカマツ社長とケイタ。ジャンプして
倉庫に飛び込むと自動調香器 "愛しのカオリちゃん17才" を作動させます。
ケイタの提供した500円で、木の実の鈴の匂いを合成しようとしますが
完成まで3分程かかるという事でがっくりと力を落とす二人。
# う〜ん、コンセプトは面白い気がするが。やっぱネーミングか、問題は。
# ケイタはカオリちゃんCGに萌え萌えだった様子。(笑)
# 私はパス。ちょっとマンガチック過ぎる。^^;

「来ないで」
遂に力尽きて気絶してしまうサクラ。
殺到する蟲達。そこへ間一髪で現れたラミアが光を放って蟲達を追い払います。
蟲の数が多すぎるというセーメですが、ラミアはもう大丈夫だと答えました。
# 今までのラミアの行動からしてサクラちゃんを特に優先しているという事は
# 無いと思われるので真っ先にサクラちゃんの所に来たのは最初に
# 見に行った所だったという事かな。
# 何故ラミアは大丈夫だと判ったのでしょうか。あのタイミングで
# あの部屋まで合成した香りが届いていたとは考えにくいのですが。
# ケイタの意識に触れたのなら、安堵している様子から大丈夫と
# 判断できるかもしれませんが。そうなのかな。

「それは嫌なのだ」
リっちゃんもヒノキも必死に蟲達を退けるべく戦っていました。
そして調香器の合成動作が完了すると蟲達は潮が引くように居なくなり、
後には疲れた身体を横たえる生き残った人々が居るだけでした。
# 敵の逃げ去った先はまたしても下水道。さてその先にあるものは?
# リっちゃんとヒノキがデッキブラシ一本で何とか持ち堪えたのは
# 件の木の実をしばらく身に付けていたリっちゃんに匂いが残っていたと
# 考えられます。そうで無ければもつハズがない。
# くれるというものは貰っておくものですな。(笑)
# こうして、ケイタとヒノキとおっちゃんは、きしめん嫌いになったとさ。^^;


***** 今回はココまで *****


霧の中 ニューロノイドが返される日
霧の中 みんなの仕事が終りの日
霧の中 もう何もしなくていい日
霧の夜 あなたはどこにも逃げられない

次回 十一夜 「霧」 nebula

# アカマツ工業の愉快な仲間達に解散の危機がっ!
# あのアヤシイ奴は何者なのか。(当然、悪者だ。)
# そしてアサミ姉さんも知らないモーディワープの秘密とは?
# 大量のアニムスの花の意味するものは?
## テキトーに書いてますんで気にしないでください。^^;

次の夜までサヨヲナラ(by カオリちゃん)
# う〜ん、そう来たか。^^;

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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