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Subject: BETTER MAN 18th night -- kawaki --

佐々木@横浜市在住です。

ベターマン、十八夜について。

# 本編を見て、しばらく肉は止めようと思った人は普通。
# 腹減ったな、肉食いて〜と思った人はケミカルミストの吸い過ぎ。
## ちなみに私は後者。(笑)
# 私なら噛られても投げ出したりしないぞ。^o^b



*****  以下は、ネタバレご注意! *****



「これは私達に対する挑戦です」
ケイタが江ノ島で買った鳥居には初期型ティランのバイオプロセス素材に
使われている物と同じアモルファス誘導体が織り込まれていました。
そこに明らかな何者かの意図を感じ取ったアサミはオフィサーに
関係者の調査を依頼します。
# アサミ姉さんは "関係者" と言い切っていますから、何処にでも在る
# ありきたりな素材では無いという事なのでしょう。
# さてさてオフィサーはちゃんと動いてくれますか。
# 此に意味深なカットが一つ。アリに解体されるセミという構図。
# 元気いっぱいのセミがアリに取り付かれたりする事はまず無くて
# 通常は死んだ後か死にかけたセミがああいう事になります。
# すると死にかけた "大きなもの" が "小さなもの" の餌食になるという
# 比喩であろうと思われますが。さて、"大きなもの" とはモーディワープ?
# それとも人類でしょうか。



                         十八夜 「飢」 kawaki



「古い倫理感に囚われてはいけません」
人里離れた場所にある施設を訪れたアカマツ社長以下、
アサミ、ヤナギ、カエデ、そしてサクラ。
そこはドナーとして登録された献体から各種の生体素材を
作り出す生医学材料センターと呼ばれる場所でした。
アカマツ社長は部品として淡々と処理される遺体に釈然としない物を感じますが
アサミはそれによって救われる多くの患者の存在があるのだと言います。
# ティランの脳味噌の一件で慣れたのかも知れませんが、アカマツの
# おっちゃんの反応も意外に淡泊です。まぁ、臓器移植などもこの時代は
# 珍しい事では無いのでしょうから、それが大規模に行われているという事以上の
# 驚きは無いのかも知れません。
# しかし、普通こういうのを子供に見せますかなぁ。
# まぁ、当のサクラちゃんもさっぱり気にしてない様ですが。^^;;;
## 来る途中でトレーラーに弾き飛ばされる空き缶は
## "なっちゃん" の様ですが、きっとスタジオに転がってたんでしょうねぇ。
# この空き缶のカットはOP前のセミと対であろうと思われますが、
# ハエの意味はイマイチはっきりしません。
# 単純に "死" に集まる者という解釈でいいのかなぁ。

「フォルテの実 ...」
コーディネータに伴われて施設の奥にある特別な区画へと進む一行。
そこにはかつての仲間、カクタスが眠っているのでした。
ロッカーから引き出されたカクタスの遺体に目を瞠るアサミ達。
カクタスの顔からはアニムスの花が咲いており、フォルテの実が実っていました。
そしてアサミはフォルテの実の共通性に気付くのでした。
# 何故この時点でカクタスの遺体の確認に行ったのかは不明です。
# 前回の出来事でカエデの中にカクタスが出てきて招いた事を不審に思って
# 確認に来たという線が後半に出てくるカエデの台詞から可能性が高そうですが。
# 3度聞き直しても同じだったんで、一応アレは「ダイブインスペクション」と
# 言ったのだとしておきます。アサミ姉さん早く続きを話して〜。(笑)

「一人暮らし、長いから」
キャンプに来ているケイタ、ヒノキ、そしてクラスメート達。
いい雰囲気のケイタとヒノキは仲間達の注目の的になっていました。
# 富士山の裾野の何処かです。後で(恐らく)徒歩で生医学材料センターに
# 到達出来ている所を見ると樹海の中か近所という事になります。
## 以下、本質的でないけど気になった事。^^;
## 遠景のシーンから判るようにウっしーが張っていたのはタープではなく
## テントの様です。すると、少なくとも一泊はするつもりらしいです。
## ところが後で判るのですが、この日は日曜日なんですねぇ。
## 学校行事とすれば何も問題ないんですが、人数がクラス全員にしては
## 少なそうなので有志だけのキャンプという感じが強い。
## そう考えると、月曜が休みな理由がいりますな。開校記念日とかかいな。

「まるで血の色みたい」
生医学材料センターで昼食を摂るアカマツ社長以下の面々。
ステーキに赤ワインといった昼食にしては重いメニューですが、
皆の食は進むのでした。
# 既に少々妙な具合の皆さんです。特に妙というかイメージが合わないのが
# もりもり肉を食べているサクラちゃんなんですよねぇ。
# 二切れぐらいで「ごちそうさま」って言いそうな気がするんですが、普段なら。
## 食べてる最中の口許のアップは非常にエロティックです、はい。
## 萌えるというレベルを越えてる。正直言って眩暈がしますです。*^^*

「誰も見てねぇし」
森の中で薪拾いをしているケイタとヒノキ。良からぬことを考えていたケイタは
突然鳴り始めた携帯端末の呼びだし音に驚かされます。
アカマツ社長からの連絡かと尋ねるヒノキに、電波が届くはずはないというケイタ。
しかし、二人が見詰める前で画面には謎の数字と「救けて」の文字。
それはカエデからのメッセージだったのです。
# コラコラコラ、何すんじゃケイタ!と思った人多数かな、これは。(笑)
# しかし悪いことは出来ないのでした。
## まだまだ続くどうでもいい事。^^;;;
## ケイタの携帯端末に依ると、この日は2006年10月22日(日)との事。
## しかも食後であろう時間帯に薪集めですからやっぱり泊まるのでしょうねぇ。
## 夜まで待てよケイタ。
# で、カエデさんからのメッセージの謎の数字が何かの暗証コードであろう事は
# 直ぐにピンと来ると思います。
## ついでに言うと、「早よ来い」で8451でもあるんですな。^^;
# 日付がはっきり出たのでついでにまとめておきましょう。
# 十五夜〜十六夜が夏の一日の出来事でこれが釧路での事件から二ヶ月後ですから
# 8月前後と推定されます。(前にも書きましたが。)
# その後日談である十七夜が初期型ティランの調査報告後ですが、釧路の事件の
# 報告が本部から来るのに二ヶ月経っている事を考えると十六夜と十七夜の
# 間が多少時間が経っていると考えたほうが自然でしょう。
# また十七夜と今回の間はカクタスを確認に来た目的が前述のごとき物とすると
# あまり日数は経ていないはずなので、十七夜を10月初旬とするといいかと。
# 服装が夏向きなのはとりあえず残暑が長いという事で。^^;;;
## 何でこんなことにコダわるかと言いますと、この調子なら
## クリスマスねたの、ちょっと軽いノリの話が出ないかなという期待です。^^;

「この辺から電波が来たのは間違いない」
カエデからのメッセージの発信源を追ってきたケイタとヒノキは
生医学材料センターに辿り着きます。表に止めてあるマルチレーラーが
無人であることを確かめると、二人は意を決して中へと入っていきました。
# マルチレーラーという言い方が出たのは記憶の限りでは初めてかな。
# あの車体の側面の数字は、目的別になってるらしいのですが、
# 今回何が編成されているのかは判りません。
# ま、設定があっても本編では活かされない事は多々ありますけど。
# それにしてもケイタの端末は色々機能がありますなぁ。
# というかあれはアサミ姉さんが本部でくれた追加カードの機能ですね。
# ちなみに画面では左端が欠けてますが、センターの正式名称は
# 富士 樹海 生医学材料センター(Fuji Jyukai Bio Material Center)と
# なってます。間に透き間が在るので「富士」と「樹海」は別々の名詞。
# ヒノキの「またよくない事がおきるのかも」には「その通り」と
# 相槌を打ってあげましょう。^^;

「何がわ〜っよ!」
暗い廊下を進むケイタとヒノキ。途中ヒノキは何かを食べているような音がすると
言います。そして前方に見えた怪しい影を確かめにいくヒノキ。
倒れたカートから舞い上がったそれは洗濯物だったのですが、驚いたケイタは
先に走って逃げてしまいます。後から追い付いたヒノキに一人で逃げた事を
責められてケイタは謝る事しかできませんでした。
# わっはっは。流石我らのケイちゃん。^^;;;
#「守ってね」とまで言われておきながらの大失態。反論の余地無し。

「みんな渇いてるの」
二人がふと気付くと辺りは何事か起こったように散らかっていました。
そしてテーブルの影にサクラが一人でうずくまっています。
何を聞いても答えずに同じことを呟き続けるサクラ。
その時、廊下を何者かが通り過ぎて行く気配があります。
ケイタとヒノキは暗い廊下を凝視しますが何も見えませんでした。
# え〜と、追加オーダーが中々出てこなくて怒った皆さんはテーブルを
# ひっくり返してトンズラ ...じゃないですな。^^;;;
# この時点ではまだサクラちゃんは辛うじて正気であるように見えます。
# ではこの時も薬の類には抵抗力があるという事を示していると考えて良いか
# というとちょっと疑問です。
# 何故なら、この後豹変するまでずっと正気だったとすると、ヤナギとカエデが
# 彼女を置いていった事が説明しづらいからです。
# 一度他の人と一緒のタイミングで錯乱し、その時隣のカエデに襲いかかり
# 一発アレを食らって気絶してたというのが在りそうな展開だと思うのですが。
# 別なパターンとしては、おかしくなり始めはそれほど凶暴ではなく、
# 食堂を出ていってしまったアサミ姉さんとアカマツのおっちゃんを
# ヤナギとカエデは追っていったという場合ですが、後のシーンで
# ヤナギは「突然皆おかしくなった」という主旨の発言をしてるので
# これは無いと思われます。
# また、コーディネータの男が錯乱(芝居)したかどうかは不明ですが
# 大した問題じゃ無いので気にしない事にします。
## もっと大事な問題は、サクラちゃんの私服の新バージョンについて。^^;
## 大きな衿?の付いたショッキングピンクのワンピースにスパッツで
## これは膝の下横に黄色い花がついているのが可愛い。それに白のサンダル。
## 髪は普段より後ろの位置で赤いリボンで結んでいます。激プリちー。*^^*
## まっすぐ立った全身シーンが無いのが非常に残念です。
### もっと細かいどうでもいいこと。
### 何者かが横切りヒノキが立ち上がるシーンで、ワンカットだけ
### 三人の並び順がひっくり返るミスが在ります。^^;;;
# 後で判りますが横切ったのはセーメだったのですね。
# この直後のシーンでは気持ちが落ち着いたのかヒノキはサクラちゃんに
# とても優しい声を掛けてくれています。

「おねがい、ほしいの、たべさせて」
サクラを背負ったケイタとヒノキは電波の発信源を求めて更に奥へと進みます。
廊下には足下に霧が立ち篭め、途中には左右にロッカーが並ぶ一画が。
二人はそれが遺体を保管するものだと悟ります。
そして、全て空で在ることに恐怖を感じるのでした。
突然ケイタの耳元でサクラが話しかけてきます。その言葉に顔を赤らめるケイタ。
しかし次の瞬間に、サクラはケイタにかぶりつこうとします。
慌てて彼女を振り落とすケイタを事情をしらないヒノキが咎めます。
ですが再び姿を現したサクラは今度はヒノキを襲います。
ケイタは体当たりでサクラを引き離しますが、気が付くと辺りは
アサミやアカマツ社長を含む大勢の人間が取り囲んでいました。
# ケイタの「皆食われちまったのかなぁ、ここの人達」という台詞は
# ちょうど事実と逆だったりするんですねぇ。恐らく。^^;;;
# アサミ姉さん、またしてもゲテ食いしてしまいました。
# 今度はアカマツのおっちゃんも一緒ですが。
# 此までの経緯からサクラちゃんだけは食ってない様なのがせめてもの救い。

「あの爺さん」
逃げ場を失い絶体絶命の二人を救ったのはヤクスギの木鈴の音でした。
錯乱した人々の注意がそれた隙に逃げ出すケイタとヒノキ。
ヤクスギの放った術は、その場にいた人々の欲望を萎えさせますが、
ヤクスギもまた、何者かの術によって撤退を余儀なくされます。
# 大人しくさせたのは「アショービラ」とか何とか。相変わらず良く判らない。^^;
#「バイローチャナ」の方は術を返されたらしくてチャクラの紋章が
# コゲてしまいました。ヤクスギついに一敗。

「もしも〜し」
辛くも逃げおおせたケイタとヒノキは電波発信源と思われる冷凍室に辿り着きます。
メッセージに付いていた数時が電子ロックの解除キーだと気付いたケイタは
さっそくそのコードでドアを開きます。中から現れたのはヤナギとカエデでした。
二人は錯乱した人々から逃れここへ飛び込んだものの、
ロックが掛かり出られなくなっていたのでした。
# カエデの服装は寒そうですからねぇ。ヤナギくんご苦労様。

「ケイたん、ヒノぴ〜まで」
合流した四人は出口へ向かって走ります。
しかし途中でケイタとヒノキの様子が変わります。
そして二人はカエデに襲いかかるのです。念動力で二人を弾き飛ばすカエデ。
すがるように見詰めた先でヤナギもまた形相を変えていました。
# ここでヤナギを突き飛ばす直前にカエデが頷いているのがミソ。
# 実は二回目に見るまで気付かなかったんですが。^^;;;;;
# 流石パートナーというべきでしょうか。

「最早理性を保っているのは君と私だけ」
一人廊下を駆け抜けるカエデに何処からか声が届きます。
建物の屋上へ出たカエデの前に現れたのはコーディネーターの男でした。
自分達の先生の許に集い生き残るのだとカエデを誘う男。
その時、男の後ろにヤナギが現れます。男を誘い出すために芝居を打ったのでした。
施設内に充満している霧は人の視床下部に作用して必須アミノ酸の摂取を
強要する作用があるのだと語る男は、霧の効果の無いヤナギに驚きます。
ヤナギはその能力を使って男を尋問します。ですが男の答えが核心に
触れる前に、ケイタとヒノキが扉を破って乱入したため逃げられてしまいます。
# 男の言い草からすると、彼等にはアルジャーノンから逃れる手段が
# 在るようにも聞こえますが、さて。

「我らには通じぬ」
施設内部に逃げ込んだ男の前に、ラミアが立ちはだかります。
施設には結界が張ってあったはずだという男の後ろでセーメが結界材料を
つかってある鳥居を踏み潰して見せ、効果がない事を示します。
ラミアは男にペクトフォレイスを放ちます。男はそれによって
同士を倒したのはベターマンではないと判ったと言い、
遺体処理用プールに身を投じます。
# ペクトフォレイスは胸腺から発する免役粒子なんだそうです。
# と、ちょっと気になる発言。「素晴らしい治癒作用」だって?
# するとこの男は病人という事に ...ってアルジャーノンだったりするとか。
# 彼等が生き残るというのはアルジャーノンにならないのでは無くて、
# アルジャーノンになっても生き続けるという意味なのだろうか。
# 治されちゃったから自殺なのか、逃げられない時は自殺するという
# 掟があったのかは不明。
# それからセーメの変なシルエットの正体はコレでしょうか。
# 何となく十七夜のシルエットとは微妙に違うような気もしますが。
# それはそれとして、何と言いましょうか鹿セーメ? ^^;;;

「この悪気、もしやカンケル!」
ラミアは我らの希望を守りに行くとボダイジュに告げます。
一方、ボダイジュはカクタスの遺体からフォルテの実を手に入れていました。
それをパキラ翁の許に持っていくと言うボダイジュですが、
何者かの気配に緊張を高めます。それは捜し求めたカンケルの気配の様でした。
# ヤクスギの術を破ったモノと同じ様です。何モノなのかは全く不明。
# この場所に現れたという事は今回の一連の敵と関係はありそうですが。



***** 今回はココまで *****


いい子になって 嘘をならべて
見えなくなったの ほんとのわたし
自分という名の あなたたち
偽りのなかの あなたたち
ゆらゆら もそもそ でてくるの
あなたのひとみに 突き刺さる

次回 十九夜 「鏡」 ituwari

# もう一人の自分と向き合うお話らしい次回。
# ヒノキの悪魔のコスプレは何なんでしょ。^^;;;
# それとセーメの変身シーンが出そう。

次の夜までサヨヲナラ(by 短パンヒノキ)

# そのキノコは止めたほうがいいと思います。^^;

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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