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Subject: BETTER MAN 24th night -- wakare --

佐々木@横浜市在住です。

ベターマン、廿四夜について。

# 他のアニメを見るときと異なりベターマンだけは素面で見てるのですが
# 今回は正気で無い時に見たほうが良かった。つら過ぎ。



*****  以下は、ネタバレご注意! *****



「急がねばなりません」
ヒノキを連れ去られながら何も出来なかった事を悔やむケイタ。
彼女の居場所を聞かれたサクラは、人によって造られた菱形の島と答えます。
皆には思い当たる場所が在りました。モーディワープ本部。
それを聞いたアサミは急がなければと言います。
本部は8時間後に消滅すると言うのです。
# やっぱり本部へ舞台が移ります。しかもタイムリミット付き。
# 沈んだ空気を表すための彩度の低い影像が効果的なシーン。
## ぢつわビデオが壊れたかと思ったのですが。^^;



                         廿四夜 「死」 wakare



「筋書き?」
アカマツ工業の高速艇でモーディワープ本部へ向かう一行。
モーディワープ本部の在る場所は元々はメタンハイドレートの採掘基地でした。
そして今回、貯蔵されたメタンハイドレートが爆発して本部は消滅する
筋書きだと言うアサミ。
モーディワープ本部がアルジャーノンによって全滅したと判断したNEOは
国連軍を動かして爆撃によって全てを葬る事を決定したのです。
その情報をNEOに通じた友人からのメールで知ったというアサミ。
同様にして問題の起こった多くの施設が処分されたとも。
中止要請は出来ないのかというアカマツ社長ですが、そんな事をすれば
自分達も消されかねないとアサミは言います。
# 廿二夜のアサミ姉さんモノローグからNEOは分割されたのだと
# 理解していたのですが実際は違った様です。しかもかなりヤバイ組織らしい。
# 国連軍を動かせて、しかも異義を唱えると消されるとは。

「でも納得いきませんよ」
ヒノキがモーディワープ本部へ連れ去られた事に憤るケイタ。
魔門はブラフマンを完全な状態にするために、ベターマンのDNA情報を使って
再度ダイブインスペクションを行おうとしており、
その為に本部の設備が必要なのです。
そしてそこへベターマンを呼び寄せる為にヒノキが必要なのでした。
ヒノキには特別強い生命エネルギーが在り、優れたアニムスの花を咲かせる事が
予想され、それゆえにベターマンはヒノキを守っているのだと
ヤナギはラミアから聞かされた事を皆に告げます。
# 微妙に話の辻褄が合わないのですが。アニムス目当てならヒノキに死んでもらって
# 構わないハズなのに救けているんですよね。これは何か決まった死に方を
# してもらいたいからなのか、それともセーメが指摘したラミアの個人的な
# 思惑?なのか。雰囲気的には後者っぽいのですが、以前パキラ翁も
# 希望を守れと言っているので必ずしもラミアの個人的行動では無い様だし。
# しかし、本編中では誰も変だとは思っていない模様。う〜ん。

「みんな聞いてください」
ヒノキがベターマンの種族の存亡の鍵となっているというサクラ。
彼女が居なくなるとベターマンも滅ぶと言います。そしてベターマンが
滅ぶ事は人類の滅亡をも意味すると。何故ならベターマンはアルジャーノンの
元凶の源を消そうとしている存在だからなのだと。
# サクラちゃんが、こうした呼びかけをするのは珍しい(というか初めて)です。
# 非常に重要な事だからですな。ベターマンがアルジャーノンの元凶の源を
# 消そうとしているという部分に何やら反応しているアサミ姉さん。
# 何か気付いたらしいですが。その内容は次回以降すか。時間無いっすよ。
#「大事な♪〜」は素直に聞けばココではヒノキの事なんですけど、
# 前から(ヒノキが奪われる前から)呟いているので別な事(物)を
# 指しているのかも知れません。

「行ってくるゼっ!」
高速艇の甲板にあったシートが外されると飛行ユニット・グリアノイドを
装備した覚醒人とティランが姿を現します。高速艇を残して本部へ向かう2機。
グリアノイド側のコクピットにはアカマツ社長とアサミがそれぞれ乗り込んで
サポートを担当します。グリアノイドにはリンカージェルの透析システムも
組み込まれており、これでニューロノイドの稼動時間の問題は解消されます。
ケイタは、グリアノイドの能力に興奮しますが、
パートナーとなったサクラを気遣う事も忘れませんでした。
そしてヒノキを必ず救ける事を決意します。
アカマツ社長はグリアノイドを製作した父親に、生きて帰れたら
会いに行こうと思うのでした。
# よく判らない原理で飛んでいるグリアノイド。まぁいいか。^^;
# 90%はニューロノイドとの連繋というのがミソ。裏を返せば
# グリアノイドだけではマトモに飛ばないという事です。
# はしゃぎ過ぎずサクラちゃんを気遣うケイタ、偉い。

「 .....」
狭く長いトンネルの様な場所を失踪する者が在りました。
向かう先にはまばゆい光の奔流が拡がっています。
# はい。お待ちかねのチャンディ再登場っすわ。^o^b
# でも今回は顔見せでコの一瞬のみ。^^;;;
# 恐らく梅ちゃん配下の虫どもが掘った地下通路の一つがモーディ本部にも
# 繋がっていて、そこを走っているのだと想像します。

「悲しい声がたくさん」
本部に到着した2機のニューロノイド。アサミの呼びかけに応じる者はなく、
乱れた電磁波の影響でカエデにも内部の情況は判りません。
サクラは多くの人々の悲しみの声を受信していました。
結局、予め用意してあったナビゲーションデータを元に本部への進入を
開始する覚醒人とティラン。それを窓辺から見下ろす人物が居ました。
# でたなモーディの黒幕。(笑)
# 今のところ、このおっさん(オフィサー)がアルジャーノンかどうかは不明。
# まぁ普通に考えればマトモなはずは無いですが。
# それとモーディ本部の全景が出たのは初めてです。プラットホームの一部と
# 横から見た状態しか今まで判りませんでしたが、やはりデカイです。
# 菱形といっても大分間延びしてますが、伸びた二辺は滑走路となってます。

「そ、それって」
内部は荒れ放題で人気は全く有りませんでした。ヤバくなったら速やかに
撤退する様にとヤナギとカエデに言うアカマツ社長。ヤナギはその気遣いに
感謝すると言い、ヤバくなる前にヒノキを助け出せばいいとカエデは言います。
残り時間が少ない事を告げるアサミに、ケイタは捜索範囲を絞るべきだと
言います。アサミはカエデにヒントを求めますが、カエデはサクラの方が
何か判るのではと言い、それに答えるようにサクラは地の底と言います。
それを聞いたアサミには心当たりが有るのでした。
# さて重大発言。ココでのサクラちゃんの託宣は四夜でケイタが学校の地下で
# 目撃した光るヒトガタが言った事と同じですな。ケイタも気付いた模様。
# 本部の地下にはアレが居るのかもしれません。
#「禁断の世界、地の底、滅びの国、見るな、見るな」
# この禁断の世界とやらは、後で出るリンカージェルが見つかった場所?と
# 見て間違い無いでしょうから、ジェルに人間が出会った事が間違いだったのかも。
# 尚、この時点で残り4時間となっている事からアカマツ工業(横浜湾岸部らしい)
# からモーディ本部まで3時間ぐらいでしょうか。(出港前に準備1時間として)
# 本部は結構南のはずなんで、あの高速艇が無茶くちゃ速いという事ですな。^^;

「何で止まったんだ」
巨大なシャフトをエレベーターで降下する覚醒人とティラン。
元々メタンハイドレート採掘基地だった此がリンカージェルの発見によって
モーディワープ本部となったというアサミは地下のリンカージェル貯蔵施設を
卵巣に喩えます。デュアルインパルスを得て本来の特性を発揮するからだと。
ところが途中でエレベーターは止まってしまいます。
頭上から笑い声が響き逆に昇り始めるエレベーター。ヤナギは手元での
操作を試みますが制御システムへのアクセスは失敗します。
アカマツ社長はグリアノイドのホバリング機能によって降下する様に指示します。
# またまた重大発言。リンカージェルは天然の産物だったのでした。
# 掘ったら出てきたんだそうで。もしかしてジェルって生命の起源とかに
# 関わりがあるのかも。
# 太古の海で命を育んだ「何か」が地下に封じられたものとか。
# で、本編中では皆さんサラっと聞き流しています ^^; が。
# これは知ってたとは思えないので目先の問題に集中していてアサミ姉さんの
# 話の枝葉末節には注意が向いていないのだろうと解釈します。
# 細かい事ですが、このエレベータシャフトの周りに見える各階層には
# 緑が一杯です。ある種の空気清浄システムとしても機能しているのでしょう。

「魚、魚、魚っ」
シャフトの最下層に着いた2機を迎えたのは一面に並べられたマグロの頭。
しかしそんな物に驚いている暇もなく12機のブロッサムが迫っていました。
迂闊だったと言うアサミ。前進を続ける2機は確実に包囲されていきます。
周囲を飛び交う声に翻弄されるサクラは苦しみだし、ついに覚醒人を
暴走させてしまいます。飛び出した先は別の縦坑でしたが、そこには
数機のブロッサムが待ち構えていました。大量の弾薬を浴びた覚醒人は
地下へと墜落していくのでした。
# マグロの頭はえらく気色悪いですが、アルジャーノンに冒された連中の
# やった事なので特に意味はないと思われます。(多分)
# サクラちゃん、こういう場所での運転はやはり荷が重かった様です。
# 覚醒人はジェル漏れしてしまいましたので、もう動けないでしょう。
# 下からの狙い撃ちにしてはサクラちゃん個室に当らなかったのは幸い。
# ここら辺のCGの使い方はCG臭さを前面に出していて効果的です。
# 本作はこういうシーンがあちこち出ますが、今回は特に多い。

「うしろからどんどん来る」
後から縦坑に辿り着いたティランも覚醒人を救けに行ける状態ではありません。
シナプス弾撃によって床を壊して血路を開こうとしますが、そこにも
ブロッサムは迫っています。シナプス弾撃の直撃がブロッサムには無効だと
判ると、ヤナギは周囲の構造を利用した攻撃にシフトします。
その戦いの最中、カエデは母親になるのだからと決意を新たにします。
そしてそんな彼等をオフィサーはモニターで観察していました。
残り時間が1時間を切ったというアサミ。ヤナギは残った敵を一気に
殲滅すべく行動を開始します。横坑に敵を集結させ、シナプス弾撃で
側壁に穴を開けます。大量の海水が横坑に流れ込む中、ティランは
辛うじて隔壁の外側へ脱出します。カエデの力で隔壁内部の水圧を高める事で
9機のブロッサムは活動を停止するのでした。
安堵するヤナギでしたが、敵は1機残っていました。
上からの体当たりにアサミを乗せたグリアノイドはティランから
弾き飛ばされてしまいます。しかし、操縦席へ直接シナプス弾撃を
打ち込む事でなんとかこれを倒します。
ですがヤナギには元は仲間だった者達を倒したという苦い思いが残りました。
# 同系の覚醒人と戦った時も大変だったのですから、ましてや戦闘用相手は
# 大変なのですが、それでも何とか出来るヤナギは流石です。
# ただし、最初に穴に落とした一機を仕留めた数に入れてしまったのは失敗。
# それを見ているオフィサーの台詞がアサミ姉さんの喩えと対になっている
# 事から、アカマツ工業ご一行様の会話は全て聞かれていると思われます。
# 元々何人乗りなのかは不明ですが、ブロッサムの中にはデュアルトライブの
# 皆さんが大勢乗ってました。後のシーンでも大量の死体が浮いています。

「シナプス弾撃」
気を取り直してアサミを捜しに行こうというヤナギでしたが、カエデの様子が
おかしい事に気付きます。嗤い続けるカエデに不安を感じるヤナギ。
カエデがティランの制御権を得ようとしたため、ヤナギは操縦桿から
手を離します。しかしティランのシステムは停止しませんでした。
カエデのお腹の子がデュアルインパルスを発していたのです。
そしてティランの両手がヤナギの操縦席を襲います。
間一髪で難を逃れたヤナギはカエデの前に立ち、語りかけます。
これから子供が産まれるというのにアルジャーノンに冒されるはずはないと。
そして呼びかけに応じて顔を上げたカエデはヤナギに抱きしめられます。
三人はずっと一緒だというヤナギに赤ちゃんも一緒ねと答えるカエデ。
そしてカエデは言います。シナプス弾撃と。
茫然とするヤナギ。そしてティランは粉々に吹き飛んでしまうのでした。
# ちょっと眩暈が。
## まだショックが抜けないので考察コメント省略。



***** 今回はココまで *****


誰かが希望に辿り着く
記憶の彼方に見えるもの
元凶の源
誰しもそれを止められない
誰も希望を守れない
あなたの脳味噌 嗤いだす


次回 廿五夜 「脳」 kioku


# 今回は一瞬だったチャンディの活躍は有るのでしょうか。
# 何かヤクスギの様なシルエットもチラホラ。
## サクラちゃんの託宣通りに嗤いに逃避したい。


次の夜までサヨヲナラ(by サクラちゃんのダイブスーツ姿)

# しなっ。
## 本編がアレなだけに素直に喜べない。

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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