From: hidero@po.iijnet.or.jp
Newsgroups: fj.rec.animation
Distribution: 
Subject: DTエイトロン #26

佐々木@横浜市在住です。

もうお別れなのねの、
DTエイトロン第二十六話について。

フィア様、大復活!

...と素直に爆萌えして笑ってサヨナラのはずだったのに。

フィア様が主役だった事は判ったんですが ...

# 最近素直な(判りやすいとも言う)ラストの作品が
# 多かったので、こういうのはショックでかい。
# エイトロンは絶対、気持ち良い大団円になると
# 思って微塵も疑っていなかったんだが。
# 目をつぶるとフィア様の不安げな表情が浮かんでしまう。
# うぅ、またしばらく立ち直れない。

と言うことで不肖、わたくし、ただいまショック状態で
以下の記事は若干混乱があるかも知れません。
# おかしいのはいつもの事だろうと言わないで。^^;



いつもの通り、ネタバレ遠慮無しなので、以下注意。



***** ここから本編の話 *****

早速のご登場のフィア様。^o^
ですが夢を見ていたのでした。
# 夢の元ネタはヴァーチャルランドでの体験でしょうね。

そして現実。フィア様の寝起き!(爆)
続けて格好いいジャケット姿!(核爆)
# 随分とサービス良いので、
# この時点で疑っておくべきだったなぁ。

ジュディ達の率いるアモーロート集団と出合ったフィア様達は
終極の訪れを知ります。
当初から達観した感じだったヨゼフ以下ガントリーの人々は
あまり驚かないんですねぇ。
しかし、ジュディ達は何処へ行こうとしてたんでしょうか。
彼女の性格からして何にも目的がなくて多くの子供達を引き連れて
歩いたりはしないと思うんですが。
ヨゼフが言いかけて止めた「水没しない場所」を探していると考えたい。
# 仮に一時的に水没しても標高の高い土地ならさっさと水が引くはずだし
# 地形によっては洪水にはなっても津波は来ないかも知れん。

フィア様ご出発。
# あぁ凛々しいお姿。
最後まで旅を続け、運命に抗わない事を決めたヨゼフ達。
しかし、客員であったフィアには仲間のところへ戻るようにヘリを用意します。
わずかな可能性へ掛けるチャンスと、
そして死ぬときはもっと親しい人の元でという二つの意味があるんだろうな。

切羽詰まって大騒動のパイル周り。事故や怪我人続出です。
しかし何とか改造は間に合いますが、今度は停電。
ゼロの嫌がらせです。-_-#
そこでアインが拾ってきたベルクがささやかながら役に立ちます。
シュウの「みんなのためだよ。」が彼に通じるとは意外ですが、
まぁ、死を覚悟していたので多少は人間が変わったのかな。

そしてエイトロンともお別れです。ゼロとの融合以降、ただ居るだけの
存在だったエイトロンは最後にエネルギーに帰って行きました。
邪魔者を引き連れて。
エイトロン、最後に何て言ったのかなぁ。
# 何となくメイの言う様な単純なお別れじゃ無い気がするんだが。

更にたて続く大問題。
ここら辺、時間軸を前後入れ替えた演出が
緊張感を旨く表現しています。

シュウの提案は、外へ出ての作業。かなり危ないタイミング。
ですがもちろんシュウ達はあきらめないのでした。
そして、なぜか悟ってしまったごときメイのお言葉。;_;

フィア様が気付いたとき、洪水の衝撃は去り、海は凪いでいます。
ですが辺りには誰もおりません。寂しすぎ。;_;

光を放つ海はシュウが夢に見た光景そのものでした。
その夢自体は知らないはずのフィア様は、
ですがその光景を見てシュウと呼びます。

その光自体は、シュウの言った通りの地球の再生を暗示する物なのでしょう。
しかし、そこまで精一杯努力した人々の命運は?
クラスターの言葉からして、DT保有者は誰も帰らなかったみたい。
そしてシュウが予感していた(と思われる)様に海に還ったのでしょうか。
# 魚さん、二回(二匹)跳ぶしなぁ。

でも、その彼等が命を賭けたパイルはよもや沈んだりした訳じゃ無いと思いたいが。
# そうだ、きっとあの光の下から浮上してくるんだ。魚が跳ねたのはその前兆だ。
# 第一、あの星にフィア様独りだけなんてあまりにも悲しすぎる。

# でもなぁ、パイルのデータが海に流れ出して云々が引っかかるんだよなぁ。
# それに対してクラスターが「お前さん "だけ"」とは言わなかったのが
# 救いではあるんだが。
# と言うわけでエイトロン第二部は、
# フィア様の生き残りの仲間探しの物語です。

何にしてもちょっと重い印象のラストでした。



***** あらすじ *****

第二十六話「ヘブンズ・フレンズ」

レストランで独りテーブルに着いているフィア。
ウエイターが運んできたソーダに口を付けます。
やがてシュウがやってきて窓ガラスを叩きます。
そして、笑顔で見詰め合う二人。

ベッドから身を起こしたフィアはドアの向こうで自分を呼ぶ声に気付きます。
促されて入ってきたのはガントリーのクルーでした。
起こしたことを侘びる彼は、更にフィアに見てもらいたい人が居ると言います。
デッキに上がったフィアが見せられたものは
前方を歩く見覚えのある服装の集団でした。
咄嗟にデータニアの仲間と判断するのですが、
ガントリーのクルーは歩いて来た方角が違うと言うのです。
それはジュディ達が率いて移動するアモーロートの子供達でした。

その頃、データニアではパイルの不用部分の除去が急ピッチで進んでいました。
しかし、事前の訓練もままならない作業に混乱や事故も多くなっていました。

ジュディ達から現在迫っている大洪水の危機を聞かされたガントリーの人々。
そしてジュディ達はガントリーには乗らず別れて行きました。
ジュディ達の行く末を案じるフィア。
ヨゼフは言います。彼等は最後まで何かをやろうとしたのだと。

パイルの外装除去が一段落したデータニアでは、船内への酸素注入や
食料の積込み作業に重点が遷されていました。

既に機能停止したガフ司令部にはベルクが独り残り闇雲に銃を乱射しています。
そこへゼロが現れます。パイルのデータを奪い自分を衛星に転送すれば
まだ復活できると言うゼロ。
ベルクの、結局再生は出来ないでは無いかという疑問に、
それはエイトロンの意志が邪魔をするからだとゼロは言います。
しかし最早ベルクにはゼロに従う意志は無く銃を撃ち
不完全に実体化したゼロとエイトロンの融合体を追い払うのでした。

船内の点検を進めるジェネシスとドリーの前にも姿を現したゼロ。
ゼロの目的をパイルに蓄えられたデータの奪取とパイル破壊であると
察知したジェネシスはゼロを待ち受ける準備をします。
それは以前に一度用いたパラライズプログラムを使うことでした。
そして隙を突いてゼロをデリートすると言うのです。
同時にエイトロンが消えてしまうと知って反対するドリーですが
これまでのパイル改造の努力が無駄になっても良いのかという
ジェネシスの問いかけに返す言葉がありませんでした。

洪水がやってくればこのガントリーも沈むことになるだろう。
それがヨゼフとその仲間達の結論でした。
旅を続けてきた我々は最後まで旅を続けられれば本望だと言うのです。
しかし、フィアには別の道が彼等から示されます。
一機のヘリコプターが用意されていました。
ヨゼフ達の気持ちを受け入れてフィアは出発します。
おそらくは二度と会うことはない彼等に別れを告げて。

データニアの子供達がパイルへの乗り込みを始めていました。
燃料タンクであった広大な空間にレーザーフックを使って
天井近くまで詰め込まれる子供達。
その頃、アインはベルクの元を訪れていました。
自分達と一緒に来るようにベルクに促すアインに対しベルクは
全て無意味となり私の役目は終わったと言います。
そして銃を向けて去れと言うのです。
そのベルクの銃は背後から忍び寄ったスアンによって打ち払われます。
ベルクはお前達は自分のやっていることの意味を判っているのかと言います。
アインは考えたことは無いがきっと意味はあると答えます。
そしてベルクを気絶させて連れ帰るのでした。

ベルクを連れてアインが戻るとパイルでは問題が起こっていました。
パイル格納庫の上部扉を開くために必要な電源、対消滅炉が停止していたのです。
それはゼロの仕業でした。
シュウ、ロッソと合流したアイン達はドリーとメイの居る制御室へ向かいます。
対消滅炉の再起動に必要なコードが分からずに居たドリーに
やってきたロッソが言います。彼が知っていると。
そしてベルクを床に下ろします。
まだ役目は終わっていなかったじゃないかとベルクに言うアイン。
ベルクは言います。くだらん、何のためにそんなことをするのだと。
シュウが答えます。「皆のためだよ、違うの?」と。
やがてベルクは腰を上げ、コードを入力、メイが指示されたスイッチを入れます。
ところが炉は起動しませんでした。
必要な燃料である水素タンクが空になっていたのです。
それもゼロの仕業でした。途方に暮れるシュウ達ですが、
そこにエイトロンが現れます。そして炉に入っていくエイトロン。
彼は水素結合の自身を使って炉を点火しようとしているのです。
ゼロを道連れにして。
反応が始まり電力が回復します。
エイトロンは最後に何かを話すように口を動かしました。
立ち去りがたいドリーを担ぎながらメイは、さよならと言ったのだと言います。

ドームの上部都市を割ってパイル格納庫の扉が開きます。
迫ってくる洪水。
ところがまたしても問題が起こります。
崩落したアームの一つがパイルの側面に突き刺さって居ると言うのです。
海水が流れ込んでパイルが浮上すれば抜け落ちるが、
代わりに穴が空くとジェネシスは言います。
レーザーハンガーで側に行って取り除こうと言うシュウに、
おまえ達は何も判っていない、今度こそ間に合わんと言うジェネシス。
ですがロッソは言います。
判って居ないのはあんたの方だ、俺達はしつこいんだと。
パイル官制室を出る際に、シュウはジェネシスに尋ねます。
「パイルにあるデータが海に流れ出ても
  僕達のDTがあれば。一つ足りないけれど ...」
「その確率は0.007%だ。」
「地球はまた生き返るんですね。」
シュウにとってはゼロでは無ければ答えとして充分でした。

引上げ役としてベルクを残し、レーザーハンガーで
突き刺さったアームに向かうシュウ達。
携えた小型のビーム銃では中々アームは切り落とせません。
ですが皆の顔には絶望は微塵もありませんでした。
メイが言います。
「シュウ、またいつか会えるといいね。」
シュウが答えます。
「うん。」
そして洪水がデータニアを飲み込んで行きました。

穏やかな海面が見渡す限りに続いています。
そこに浮かぶのはフィアの乗っていたヘリコプターでした。
やがて何処からか声がしてフィアを起こします。
「フィア、何の因果かDTを持たぬお前さんが ...」
それはクラスターの声でした。
ハッチを開け、機体の上に登ったフィアは
何も見えない海原に茫然と立ちすくんでいました。
すると目の前の海面が光を放ち始めます。
そして弾かれるように魚が二度、海面から跳び上がります。
そして更に増す光。
フィアは一言、「シュウ」と呟きました。



***** おわり *****


期待したような終り方ではありませんでしたが、
それゆえに長く心に残りそうな作品となりました。

こんな作品に出合えたことを製作サイドの皆さんに感謝します。
ありがとう。


では、また。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


[Back]