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Subject: EAT-MAN '98 #12

佐々木@横浜市在住です。

EAT−MAN '98 第十二話
「道化の夢」(後編)について。

# いやぁ、ついに終わってしまいましたです。
# 記事の最後にミニ総評も書いてみました。


いつもの通り、ネタバレ遠慮無しなので、以下注意。


***** 粗筋と呟き *****

デンゼル警備隊長の葬儀が行なわれた。
その様子を遠くから見詰めるボルト。
グラント大統領は悲しみに沈んでいると報じられる。

# ボルトも心の中で弔っているのでしょう。

入院しているハードを見舞うシャリフ上院議員。
そのまま彼は身を隠すというのだった。
場所はハードにも教えられないと言う。

# 当てにされなくなったハード、気落ちしたのでしょうか。
# このあとセルマに弱気なことを言います。

シャリフと入れ違いにハードの元を訪れるセルマ。
彼女が持ってきたアイニスの花を見詰めるハード。
セルマはデンゼルを初めから撃つつもりだったのかと聞くが
ハードはそれには答えず、ボルトの動向を気にするのだった。

# アイニスの花再登場っす。あの婆さんから買ったのでしょうか。^^;

その夜、グラントは執務室でボルトに会っていた。
彼はボルトに最早警護は無用であり去れと言う。
だがボルトは依頼まで死んだわけではないと答えた。

# 覇気の無いグラントに用はないが、ケジメは着けるという事でしょう。

トラヴィスは数人の部下と空き部屋となったはずのシャリフの病室に居た。
その頃、眠っていたハードは窓の外の気配に気付く。
窓を破って降り注ぐ銃弾。続いて飛び込んできたのはラフィンだった。
ラフィンはベッドに向かっても容赦なく銃撃を加えるが
ハードは既にベッドを離れており反撃を開始する。

# 世界一では無いにしても、中々鋭いですな。ハードも。

物音に気付いたトラヴィスらの加勢もありラフィンを撃退するが、
トラヴィスがラフィンを知っているらしい事にハードは疑問を持つのだった。

# 多分「空のシャリフの病室を襲う」という指示がラフィンには
# 出ていたのでしょうが、顔に疵を付けられたのを根に持ったらしく
# 個人的な行動に出てしまったらしいです。

トラヴィスが訪れたのは何処とも知れぬ一室だった。
そこには軍や財界の実力者が秘かに集っていた。
トラヴィスは彼等にラフィンが連絡を絶ったと報告する。
軍服姿の男は、ラフィンが暴走すれば結果として望む世界が手に入ると言う。
冒険屋もまた暴走する気配があるとの報告には
中央に座った男、シャリフが期待どおりだと言うのだった。

# はい。これで事件の全貌は判ってしまいました。
# シャリフの猿芝居だった訳ですね。
# そしてラフィンは冒険屋ではなく、軍の養成した暗殺者と言ったところらしい。
# 当たり前過ぎてちょっと食い足りないなぁ。

取材を続けるセルマはデンゼルとラフィンの繋がりに疑問を感じていた。
そこへ入る一本の電話。それはラフィンの隠れ家を教える物だった。
セルマはベネットと共に教えられた倉庫街の一角に向かう。
そしてセルマ達の前に現れたのはまさしくラフィンだった。

電話を盗聴していたトラヴィスから連絡を受けたハードは
病室で身仕度を整えていた。
そこへ現れるボルト。

# ボルトまで花束持ってくるとは。^^;;;

依頼人に死なれてはどうしようもないなとハードは言い、
二股を掛けられたとボルトを評する。
だがボルトは、お前ほどじゃないと返した。

# ボルトは事件の黒幕に思い当たった様ですが、
# ハードに直接教える気は無いみたいです。
# 彼が自分で真相に迫るのを待っているのでしょうか。

ハードはセルマの後を追うが、到着した時には既にラフィンの姿は無く
瀕死のベネットと、彼を介抱するトラヴィスが居るだけだった。
ベネットはラフィンがハードを誘い出す為にセルマを連れ去ったと
告げると力尽きる。

# ここでトラヴィスが「ニヤリ」としたので一瞬ラフィンの行動は
# コイツの指示なのかと思ってしまいましたが、
# 関係者が一箇所に集まるので好都合だという嗤いだったのですね。
# トラヴィスが電話を盗聴して情況をつかんだのだからそれ以外無いのだけど。
# そしてセルマへのタレコミはラフィン本人だったのですな。

そこへボルトも現れる。
咄嗟にトラヴィスは銃を構えるがボルトに食われてしまう。
ハードはラフィンの元へ向かうがボルトには手を出すなと言う。
ボルトは何も言わずハードの後をついていくのだった。

廃工場にやってきたハードはセルマを見出すが、同時に銃撃を受ける。
そしてラフィンはセルマにナイフを突き付ける。
構わず撃てとセルマは言うが撃てるわけはないとラフィンは言う。
だからこそボスはお前を雇ったのだと。

# ここらでハードも遅ればせながら事件の真相に思い当たります。
# ラフィン、お喋りですな。

ボルトは躊躇するハードにセルマの言うとおり撃てと言い、
右手から銃を再生しハードに投げ渡した。
セルマを捨て再度銃撃を開始するラフィン。

# 人質に最後までこだわるべきだったのですがねぇ、この場合。
# ラフィンは自信があったのですかね。

ハードの銃弾はラフィンの防弾スーツのジョイントを打ち砕き、
そして驚愕するラフィン自身をも貫くのだった。

# 何か、もっと強力な火器で装甲ごと打ち抜いたほうが
# ラフィンを撃ち破るというカタルシスが強調できる気がするなぁ。
## そもそも何で頭を狙わない? ^^;;;

工場を後にしようとする三人は、奇妙な音が近づいてくるのを聞いた。
ボルトは天上に吊り下げてあった飛行艇を銃で落とす。
音の正体はトラヴィスが総てを葬るために放ったミサイルだった。
爆発炎上する工場を見たトラヴィスは任務完了を報告して去っていく。
やがて朝になり、飛行艇の残骸からハード、セルマ、そしてボルトの
三人が這い出てくる。
立ち去るボルトにハードはこのまま済ますのかと問うが、
ボルトはこれはお前の仕事だと答えた。

TV局に戻ったセルマは一連の事件の黒幕がシャリフであることを
報道局長らに告げた。
しかしそのときには既にグラント大統領は辞任を表明していたのだった。
そして圧力を掛け大統領を追い込んだのは
シャリフを支持する軍部と財界だった。

# まったく頼りない大統領ですな。

数日ぶりに国民の前に姿を表したシャリフは壇上で車椅子に座ったまま
聴衆に自分の政治姿勢を語る。
だがそこに現れたハードは警備員を倒しそしてシャリフの車椅子を撃つ。
咄嗟に立ち上がってしったシャリフは自ら怪我をしていないことを
全国民に知らしめてしまう。
そしてトラヴィスを倒したハードはシャリフに銃を向ける。
冒険屋は所詮殺し屋かとシャリフは罵るが
お前に言われたくないとハードは答える。
しかしやはりハードにはためらいがあった。
その隙を突いて銃を拾おうとするシャリフだが
いつのまにかそこに居たボルトに銃を踏まれてしまう。

ボルトは右手から銃を再生する。
それはデンゼル警備隊長の銃だった。
そしてボルトは迷い無くシャリフを葬った。

# 結局、ボルトはこれが目的だった様ですが、
# やろうと思えばもっと早くできた気もします。
# こういうチャンスを得るためにハードを使ったと
# 言うことなのかな。
## ボルトは意外に「ナニワ節」な男でした。(笑)

デンゼルの墓前に銃を供えるとボルトは立ち去ろうとした。
ハードは彼を呼び止め一枚の銀貨を投げ渡す。
いつかのアイニスの花の報酬だとハードは言う。
「受け取っておこう。」
ボルトは銀貨を食うとその場を後にするのだった。

# いやに安い報酬という感じですが、ハードを「ダシに使った」ので
# その分割り引かれていると言うところでしょう。

ボルトを見送るハードとセルマ。
セルマはハードに冒険屋は辞めたほうが良いのではと言うが
ハードは答える。
「やめられないね。」

# ハードはこの前のお返しに「食えない男」と言うのでした。^^;


***** シリーズ評 *****

残念ながら期待した程では無いという評価しか出来ませんでした。
大ハズレが無い代わりに、大当りも無いと。
前作シリーズで感じられた「キレ味」がまるでありません。
予定調和に収まっているような感じです。
それが原作の味なのかも知れませんが、それにしても
二話あったオリジナルエピソードまで、それを踏襲する必要は
無かったのではないでしょうか。
EAT-MANという作品、あるいはボルトというキャラクタは
こんなもんじゃ無いと思うのです。

でもけっしてつまらなかった訳じゃ無いんですよ。
好きな作品だから期待値が高いんです。
平均的なレベルから見れば面白いシリーズでした。

製作スタッフ&出演者の皆さんありがとう。
きっと第三シリーズが作られる事を信じています。
そのときは度肝を抜かれたい。



***** おわり *****


例のごとくに長い長い駄文に付き合ってくださった皆さん、
本当にどうも有難うございました。
また「ソノ気にさせる」新番組があったらお会いしましょう。

# ってそこら中にフォローしてるくせに。>自分 ^^;;;

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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