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Subject: 封神演義 #26 (12/25) 

佐々木@横浜市在住です。

封神演義 最終回「太公望、道を示す事」についての感想。


※ ネタバレ気味の感想なんで、以下は注意。

全面戦闘にせずに太公望の進言を聞き入れた形で収めた元始天尊の爺ちゃん。
これ、恐らくは普賢真人達が太公望サイドに着いた事が効いているのだと
思われるのですが、彼等(十二仙とか言ってましたな)が
太公望に味方する(らしい)と決めた経緯がスッポ抜けてるので
結論の説得力がちょっと弱いのが残念です。まとめ方は良いと思うのですが。
単に普賢くんと望ちゃんが仲好しだからってだけでは、
その他の後ろの方々が支持した理由には成らんでしょうし。

それとラストバトルは妲己ちゃんvs太公望&聞仲さんとなってて
コレはコレでいいんですけど、ここでもまた、妲己ちゃんが
自分の意志を持つきっかけとなる「怨嗟」が具体性に欠けていて
今まで一度もそれを暗示するシーンが無かったのが痛いです。
それがちゃんと描けていれば、妲己ちゃん可哀想ってな所なんですが。
残念ながら唐突な印象は免れません。
もう1クール使えば良かったんじゃないかなぁ。区切りもいいし。

四不象の戦闘モードってのは予想外でした。ちょっとはスマートだし。(笑)
# ぱおぺーの力を吸収するって、それは反則だろう。^^;
そして申公豹の台詞はは非常に「らしく」でグッド。
ちょっとどころでなくコワイ。

天の声(違)と天尊爺ちゃんの会話で言ってた、意志を持ったものの
末路っていうのは太公望の事のようでもあり、天尊爺ちゃんの事の
様でも在り、人間全体の事のようでもあり意味深ですね。

エピローグとでも言うべき、その後の皆さんの部分は納得のいく話でした。
本作では数少ない(死なずに済んだ)綺麗どころのお二人さん、
ナタクくんの母ちゃんと街道の宿屋の姉さんが出たのが特に嬉しい。^^;;;
雷震子は望みどおりの暮らしをしているようで。(笑)
そして釣りをしてる太公望とカバっちのシーンは吸い込まれそうに
美しかったです。溜息もん。

# でもでもでも。ラストの申公豹の台詞はらしくないぞう。
# 何かウラがありそうだな。静かなのは今のうちだけとでも言いたいらしい。
# ま、それが歴史って事なんでしょうな。

ちょっと語り足りない気はしますが、
まぁ個人的には佳作という総合評価です。
スタッフ&キャストの皆さん、どうも有難う。

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
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