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Subject: BETTER MAN 19th night -- ituwari --
佐々木@横浜市在住です。
ベターマン、十九夜について。
# 関係ないですが、夏休みピークの所為なのかこの週末の記事流量が
# 普段の三分の一しか無いようですね。
# それともまた上流サーバの事故かっ!
# 何時も記事書き用にメモを取っているのですが、
# 今回はメモの量がいつもの倍になってしまいました。
***** 以下は、ネタバレご注意! *****
「明らかに組織的犯行」
生医学材料センターでの事件を考察するアサミは、背後に蠢く組織の影を
感じていました。そしてベターマンが何者かと争ったと思われる痕跡もまた
謎のひとつとして影を落としていました。
唯一の救いはアカマツ工業の関係者が順調に回復したこと。
しかしアサミにはこれら一連の事件に関わりがありそうな心当たりが有ったのです。
そして思いを巡らす彼女をそっと覗き見る者がありました。
# 前回の事はやはりサラっと流されてしまいました。^^;;;
# 取りあえず皆さん元気なようで結構です。
# さて、此での注目点はアサミ姉さんお得意の内証の写真ファイル。
# 撮影場所は不明ですが、どこか南方の森の中の様です。
# 被写体は全部で6人、左から不明、アサミ、彩博士、カクタス、ヤクスギ、不明。
# という事でヤクスギは今般の事件の直接的な関係者の模様。
# また、ヤクスギを含む右端の二人を拡大して見ていた事から、右端の
# 小柄な人物が後で出る「先生」である可能性が高そうです。
# 左端は大柄な人物ですが誰かはナゾ。今まで登場している人物で
# 体格的に近いのはオフィサーですが、さてどうかな。
# このファイルに例のキーワード「DIVE INSPECTION」との名が
# 付いている事から、この頃行っていた研究か何かの事なのでしょう。
# 直訳ではなんか意味がイマイチだし。それとも慣用句なのかなぁ。
# まだ、ヤナギやカエデは参加していない頃の様です。
十九夜 「鏡」 ituwari
「また夫婦喧嘩か」
ケイタ達の高校では文化祭シーズンを迎え準備に大わらわです。
ミラーハウスを造ることになったケイタ達のクラスでも、何とか資材の調達の
目処が立ち作業が進んでいました。
# 既にケイタ&ヒノキはクラス公認の仲となっている模様。^^;;;
# イジけるケイタにすぐフォロー入れる所がまたアヤシイ。
# それにしても何故ミラーハウスで「まってるにょ」なんでしょうか。
# 目を輝かすウっしーと感涙に噎ぶケイタがナイス。
# それとこれまた何故かヒノキだけ別コスチュームとなってます。
# 本人は恥ずかしがってますが、羽根とツノ以外は普段の服装とあんまり
# 変わらない様な気がしますが。
# ヒノキは一瞬、鏡に写った影に気を取られますが、これは引っかけでした。
## まんまとやられた。^^;;;
# まってるにょ軍団に準備よろしくと言われたウ&ケが言った返事の言葉
#「了解ゲマ」?は良く判らん。きっと何かのパロディなんだろう。
# 文化祭は第十回という事でそんなに古くない学校という事が判ります。
# これに関してはこの建物が学校になる前をアカマツのおっちゃんが
# 知ってたりするところからも伺えますね。(第四夜より)
「先生、ですね」
アカマツ工業の一室で話し合っているアカマツ社長、ヤナギ、そしてアサミ。
しかしアサミはどこか上の空でした。
そこへカエデ宛だという電話が回されて来ます。発信者の名前に心当たりが
あるアサミが代わりに受けるのですが、はたしてそれは予想どおりの人物でした。
アサミが先生と呼ぶその人物は超人同盟という企業の代表でした。
そして今までの事件の黒幕であろうと指摘するアサミに対して悪びれる様子もなく
カエデをヘッドハンティングしたいと言うのです。憤りを感じるアサミ。
そして相手は次はカエデに直接連絡を取るというと電話を切りました。
# 電話の相手はアサミ姉さんの落とした書類に記述の在った
# "魔門麦人" なる人物とみて間違いないでしょう。
## で、声は麦人さんなわけね。^^;;;;;
# あれだけ派手に攻撃をしているのにも関わらず否定しない
#(暗に肯定している)のは相当な自信の現れという事ですね。
「いいよいいよ」
概ね完成したミラーハウスの出来に感心するケイタ。ウっしー達が買い出しに
出かけた後も残りの仕事をしようとしますが、ふと気付くと出られなく
なっています。そこへ着替えて戻ってきたヒノキがケイタの声を聞いて
救けに入りますが、彼女もまた鏡の造る空間に幻惑されてしまいます。
# ドジ過ぎるとか思ってしまいましたが、オチが判ると仕方ないかと。
「超人同盟?」
マルチレーラーでホタルイカへ向かうアカマツ社長以下の面々。
道すがらアサミはアカマツ社長、ヤナギ、カエデに株式会社超人同盟の
あらましを語ります。それは超能力者集団を擁する総合情報商社だといいます。
その彼等の手段を選ばないやり方にヤナギは怒りを隠さないのでした。
# まったくもって卑劣というか厚顔無恥というか。ヤナギの怒りは尤もです。
「やけに空いていやがる」
夕方の割に道路が空いているというアカマツ社長に時間通りに着けるというアサミ。
そして気分が悪いというカエデを伴ってヤナギが部屋を出たのを皮切りに
それぞればらばらになる面々。アサミも自分の部屋に入り端末に向かいます。
その頃、運転していたリっちゃんはトンネルが妙に長いと感じていました。
そしてアカマツ社長もまた、何かが起ころうとしていると気付きます。
洗面所でカエデを介抱していたヤナギは鏡に写った自分が勝手に動いた事に
気付き、別室ではサクラが何者かの気配を感じていました。
暗闇に向かって突き進む車体には件の鳥居が付けられているのです。
# アカマツ社長ですら「サクラは連れてこないほうが良かったか?」等と言って
# 何やら起ころうとしているのに気付くのですがアサミ姉さんは脳天気。(笑)
# カエデの気分が悪くなったのは敵の攻撃の影響であろうと思われます。
# 何故ならマルチレーラーに乗るのは初めてでは無いはずであるにも関わらず、
#「ふわふわ揺れる」という感想を洩らしている事と、周囲の反応から
# この言葉が発せられたのが初めてであろうと考えられるからです。
## 第六夜でカエデはこの車で長旅を入念なお化粧をしながら過ごしてます。
# さて例によって横道逸れ逸れな考察。(笑)
# マルチレーラーの側面の数字が前回と違います。前回は1.2.6.15で
# 今回は1.7.9.15となってます。恐らくサクラちゃんの外出時は例のマシン付きの
# ブロックを必ず装備していると考えられますから両方に共通する
# 1番か15番がサクラちゃん専用ブロックでありましょう。
# 残った方はバスルームという線が濃厚かな。
# 登場する4部屋の広さがまちまちなのに外から見たブロックのサイズが
# 同じなのは気にしてはいけません。きっと中の壁は動くんでしょう。^^;;;
## しまった。アジャンターの時の配置を確認するんだった。
「こっちってどっちだよ」
ケイタとヒノキは未だめぐり逢えず、ケイタは自分を見失いかけていました。
# この辺りまでは陰謀臭いんですが。っていうか陰謀だけど。^^;;;
「幻覚?」
突然、モニターに写っていたアサミの顔が鮮明になり、やがて画面から
ぬっと這い出してきます。それを観察し冷静に分析するアサミ。
ですがもう一人のアサミはその行為を嘲笑います。
多くの人の死を目の当たりにして恐ろしさのあまり生体医工学へ逃げたのだと。
# 出てきた裏アサミが「ねちょ」っと音をさせているのが無気味っす。
# 裏アサミが言ったことは基本的に事実であろうと思われますが、その中に
# 興味深い話があります。世界中で飢餓のため死んでいく子供や老人を
# 見ただろうというくだり。この事からアサミ姉さんは初めから研究室に
# 篭っていたタイプでは無く直接的に患者に触れる医療現場に居たことが
# あるらしいと判ります。
「お前は卑怯者だ」
鏡の中の自分に卑下されるヤナギ。否定しても否定しても影の言葉は
ヤナギに重くのし掛かってきます。
# 自分の "ある一面" の言い分なだけに、論理的反論が出来ないヤナギでした。
「自分の心を隠した」
カエデが心の奥底にしまっていた、誰かを演じているという意識を
白日の下にさらすのは水面に写ったもう一人の自分。
そして「それ」はヤナギを愛したのは同じく自分を偽った者
同士だからだと言います。
# 他の面々に対して行われる攻撃に比べると裏カエデの言い草が
# ソフトなのは、この所為でカエデが錯乱とかすると困るからなのでしょう。
# この事から各人の「裏」が語る内容は事実としても、その言い草や
# どの部分を「突くか」については攻撃者の意図が顕著に現れていると思われます。
「ガマンするのはヤメナ!」
目の前に居るもう一人の自分に罵られるサクラ。自分をさらけだせという
相手に旧知の間柄の様に淡々と応じるサクラでした。
# 強烈っすわ。裏サクラちゃん。本人が意識しないであろう影の部分に
# こんな思いが隠れていたりするのね。
## いくら「裏」とはいえ、サクラちゃんからこんな言葉が聞けるとは。^^;;;
# でも実はこの辺りを聞いていて爽快だったりするんですけどね。かえって。
# 恐らく当のサクラちゃんも似たような気分だったのではと。
# そうそう、細かい話ですが、サクラちゃん、表と裏で瞳の曲線と
# 眉の角度が逆になってまして、これが性格の違いを外見的に上手く表現してます。
「ザマぁねえや」
好き勝手に生きてきた代償として女房に逃げられたのだと揶揄されるアカマツ社長。
窓から伸びてきた自分に言われて止めとけばよかったと呟くのです。
# 逃げた奥さんの話は既知の事でしたが、子供の養育費に困ってた事がある
# というのは初耳っすな。アカマツ工業、苦しい時もあったのね。
「この先は危険だ」
トンネルを疾走するラミア。寄りそうセーメが止めますが希望を守るためには
彼等が必要だと言います。そして敵の実体を探るためセーメが別れていきます。
そこへ前方から走ってくるのはもう一人のラミアでした。
二人は対峙します。そして互いを実体として認めるとネブラとなって
戦闘を開始します。その頃、セーメもまたもう一人の自分に遭っていました。
トンネルの壁面を破り排水施設に飛び込んだ二体のネブラ。
どうやって自分に打ち勝つのかという問いに勝利する必要はないと答えます。
# ラミア×2は他の皆さんが出合ったもう一人の自分とは趣が異なっています。
# 確かに目的は表裏逆だとか言ってますが認識論に至るあたりは意見が一致して
# いますし裏が表を罵ったりしません。これはベターマンの精神構造が
# 人間と異なっていて敵の刺客にはラミアの精神上のウィークポイントが
# 的確に掴めなかったのではなかろうかと想像します。
# 同様にセーメも邪魔はされますが罵声は出ませんでしたし。
# 尚、ここではラミアがアカマツ社長達を救ける理由を希望を守るために必要と
# 言ってます。少なからずアカマツ工業の面々の存在が "我らの希望" を
# 救けている事をラミアが評価しているという事ですね。
# 裏を返せばその理由が無ければ普通の人間を救ける気は無いという事でもあります。
## という主旨の記事はもう流れてますね。PARALLAXさん。^^;
# 裏ラミアの問いに対するラミアの答えはそのまま術中にある皆の答えでも
# あるのでした。
# それからサラっと流されてますがボダイジュは前回の謎の敵との対決後
# 行方不明だそうで。
# ラミアの例から類推すると苦戦した挙げ句に何処かで寝てるのかも。
# それともう一つオマケ。
# 裏と表で全然変わらないリっちゃんなのでした。(爆)
# 違和感無く二人で会話してるし。^^;;;;;;
「お前は現実的過ぎた」
夢を捨てたのだと言うもう一人の自分にアカマツ社長は毅然として答えます。
全ての夢を捨てたわけでは無いと。そしてアカマツ工業が希望の砦だと言うのです。
# お目目キラキラのおっちゃん。自分を取り戻します。
# 敵さん、突きどころを間違えてしまいました。
「恐怖と共に生きます」
生体医工学が恐怖に打ち勝つ力を与えてくれるというアサミに影は言います。
それが新たな恐怖を産んでいるのだと。ならば恐怖もまた自分の一部として
受け入れるというアサミに最早影から言葉が返ることはありませんでした。
# 私は何かを知っている?という所がミソ。影は言下に否定しますが、
# これはアサミ姉さんに何かを気付かせるマズい所を突いてしまったので
# 話を逸らした臭いです。またまた敵さんミスったな。
「ショウが私の帰る場所」
他人の力を利用して生き延びてきたと言う鏡の中の自分。ヤナギは
それを肯定します。それが自分の能力なのであり、存在意義なのだと。
カエデはそのヤナギを必要としていると言い、彼の存在こそが
自分が此にいる理由でもあると言うのでした。
# 元々然程突かれていないカエデだけではなくヤナギもまた自分の真実を
# 受け入れる事で窮地を脱します。
# この二人が一緒のところを攻撃してもだめだわ。
「ありがとう」
お前は自分の言葉を持たないのだと罵るサクラの影。サクラは影の言う言葉を
ひとつひとつ噛み締めるように聞きます。そして礼を言うのです。
自分の言葉を沢山聞かせてくれてありがとうと。
マニージマシンの束縛を解除したサクラは影に対してそっと頬を寄せます。
その行動に影は驚愕し言葉を失ってしまいます。
# 裏サクラちゃんの最後の顔が全てを物語っています。失敗したと。
# マニージマシンはサクラちゃんの意思で外せるんですな、簡単に。
# あ、前にも自分で外しましたね。第九夜で。直接のシーンは無いですが。
## キスしたのかなぁ。だとしたら羨ましいぞ裏サクラちゃん。(核爆)
「見事なり、ラミア」
互いに共生すべき細胞の様な物だと言う二人のラミア。
二体のネブラが石化すると、その中から一人だけのラミアが現れます。
それを迎えたのはパキラ翁でした。そしてパキラ翁はセーメを抱いていました。
敵はカンケルでは無く人間だというパキラ翁。そして敵の思念を辿り攻撃します。
敵の術者は倒れ、新たなベターマンの出現を知るのでした。
# 爺さんベターマン登場。変身していない(と思われる)状態でも精神波系の
# 攻撃を駆使できる様です。
# セーメは結局自力では影に勝てなかった様で、やはりあの姿での
# 力は弱いのでしょう。
# 前回の予告にあったルーメの実らしき物を食べるシーンは在りませんでした。
# 光るお姉さんの登場はお預けです。^^;;;
# パキラ翁の言った「敵はカンケルではない」というのは、このエピソードに
# 閉じた話なのか、今の相手全体なのかどちらとも受け取れるので今後に注意です。
「もー嫌っ!」
やっとめぐり逢うことが出来たケイタとヒノキは抱き合って喜びます。
そこへ焚かれるカメラのフラッシュ。実はミラーハウスに細工して
二人を誘導していたのはクラスメート達だったのです。
全てを知って苦笑いするケイタ。ヒノキは彼を突き飛ばして照れ隠しをします。
# すっかり引っかかりました。考えてみれば、今回の敵である超人同盟に
# とってはカエデと別行動中のこの二人は「眼中にない」のですから
# こっちに攻撃が在るはずもないのでした。
## 120%ラブラブって感じぃ。(笑)
「 ...」
ホタルイカに到着したアサミはモーディワープのエージェントから
超人同盟に関する調査報告書を受け取っていました。
# いくら息の掛かっている(らしい)空港だと言っても大事なファイルを
# 剥き出しで受け渡していいんだろうか。^^;;;
***** 今回はココまで *****
うずまく まわる
くるくる おちる
罠の輪の中 ゲノムが巡る
人のカタチを越えたもの
うしろの正面 あなたはだぁれ
あなたの正面 うしろはだぁれ
次回 二十夜 「罠」 wana
# またまたサクラちゃん私服登場か。
# トゥルバの対する敵?はケイタの見た人型の光っぽいが。
次の夜までサヨヲナラ(by アクマヒノキ)
# 悪巧み顔っす。ちょっとヒノキらしく無いかな。
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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