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Subject: BETTER MAN 22nd night -- mogaki --

佐々木@横浜市在住です。

ベターマン、廿二夜について。

# 包帯男の事ですが、本編ではすっかりブラフマンという呼称で
# 統一されているので今回から本記事でもそれに倣うことにします。



*****  以下は、ネタバレご注意! *****



「今はじっとしている」
大規模な地盤の陥没がおこり地底の空間に落ちたコントレーラー。
乗っていたアカマツ社長らは無事でしたが機器の故障により
ニューロノイドとの連絡はとれません。
情報が無くブラフマンについての見解は無いというアサミ。
アカマツ社長の問いにブラフマンは力を上手く使えないので
じっとしているとサクラは答えます。
# 後で出てくる様な詳しい解析は兎も角、ブラフマン生成に関する手法に
# ついては知っている事があるはずのアサミ姉さん、オトボケか?



                         廿二夜 「生」 mogaki



「向こうから返事が来ないの」
別な地下空間に落ち込んでいた覚醒人とティラン。乗っていた4人も
無事でしたがコントレーラーと連絡がつかないため別々に捜索に向かいます。
# 通常、単なる探索行動の場合はヒノキ、カエデ側の操縦のはずですが、
# 明らかに敵の存在が判っているので戦闘担当側の操縦となってます。

「どうして謝るの」
ベターマンを最近見かけないといった話を探索の最中に語るケイタ。
あまり触れたくない話題に段々と返事が小さくなり遂には反発するヒノキ。
ヒノキの思いにいつも気付けない事にケイタは心底悪い事をしたと感じます。
# つい先日は自分から話したくせにとはいうものの、ベターマンの事は
# 非常に微妙な話題なのですな。相手から切り出されると大抵はこうなります。
# 従ってこの前の話は相当な決意を持って切り出したのかも。

「芽が伸びてきちゃったから」
ブラフマンとは何だろうというヤナギに "気" のエネルギーの集合した物だと
言うカエデ。それゆえに違った能力を持った6人が必要だったとも。
それをカレーに喩えるヤナギ。そしてじゃが芋の自分は芽が出たから
食べられなかったと言って1人だけ助かった事を表現するカエデ。
カエデの中に宿った2人の営みの結晶がカエデを救ったのでした。
# あら、まぁ。*^^* 何かホノボノしてしまいました。
## もう何も言いますまい。お幸せに。
# この2人の子供ならタダ者じゃないでしょうからママを危機から救うくらい
# 雑作もない事でしょう。
# 前回コノ2人はどちらかが欠けると生きていけないのではと書きましたが
# こうなると話は違いますな。

「リンカージェルさ」
超人同盟本社ビルの地下プールにあった死体は同社社員達のものでした。
ブラフマンへの変身の起爆剤とする為に犠牲にされたのです。
そしてプールを充たしていた水、すなわちリンカージェルは
呼び寄せられた初期型ティランから回収された後に盗まれていたものでした。
また、アカマツ工業を襲った警官隊の目的もジェルだったというのです。
# ジェル死体原料説玉砕。出汁を取っていたという事らしいです。
# ジェル製造の技術は超人同盟には無かったという事ですね。

「あの人、死んじゃったね」
ヤクスギは邪界思念と呼ばれる負のエネルギーを排除する活動を続けていた
人物でした。齢120歳とも言われた彼もまた遂に帰らぬ人となったのです。
その事に感慨をよせるヤナギとカエデでした。
# う〜ん、やっぱり凄いジジィだったのですねぇ。もったいない。

「見付けたわ」
何かを感じると言いだすカエデにヤナギは警戒します。
ですが、前進した先に在ったのはコントレーラーでした。
# 狙う者のアングルから見せておいての演出にちょっとドキドキ。

「何の音?」
ゴミ捨場とも思われる一画に到達した覚醒人。そこへ何かの音が聞こえてきます。
音のする方へ向かった覚醒人のコクピット上面窓に落ちてきた虫。
見上げた天井に這い回る無数の蟲を見たケイタは我を忘れて逃げ出します。
壁に激突して止まった覚醒人。落ち着きかけたのも束の間、闇の奥から
ブラフマンの触手が伸びてきます。これをBPLで襲われた管虫と思い込んだ
ケイタは半狂乱となります。
# 結構作動音の大きい覚醒人のコクピット内であの虫程度のざわめきが
# 聴き取れるという事は、外部の音をマイクで拾うと共に自分から発している
# 音をキャンセルするメカニズムが備わっていると思われます。
# 落ちてきた虫は比較対象が無いのでイマイチ大きさが判りませんが
# キャノピの縁のサイズから想像するに10数センチくらいでしょうか。
# 結構デカイな。このワラジムシ。
#(触角の節の曲げ方とケツの形からダンゴムシでは無いと思われます。)
# ケイタが蟲恐怖症になっていた事が判明。だらしないぞケイちゃん。(笑)

「気張ったれやケイタ!」
全く動けない覚醒人の前にティランが駆け付けます。時間を稼ぐので
ブラフマンの解析を頼むというヤナギとカエデ。
ヒノキはケイタに彼がいたからこそ自分は頑張れたのだと言い、
一緒に戦おうと呼びかけます。そのヒノキの思いはジェルからもケイタに
伝わり、回復した通信回線に乗ってアカマツ社長達の激励が届く頃には
ケイタも落ち着きを取り戻していました。そして制御系を切り換えると
ヒノキによるブラフマンの分析が開始されました。
# 攻撃は執拗ではありますが、前回の様な問答無用のパワーは無い様です。
# ヤクスギの捨て身の攻撃で大分力が削がれているのですね。
# 今回は何故だかヤル気度の高いヒノキ。どうもこの2人は片方がダメダメな
# 時程奮起するらしいです。まぁ、そういうもんですかねパートナーって。

「私は認めない!」
覚醒人から転送されてくるブラフマンのデータを解析しながら、アサミは
ブラフマンが産み出される事になるまでの過去の経緯を振り返っていました。
NEOによるダイブインスペクション実験の失敗の後に、それぞれの道を
模索し始めたモーディワープ、BPL、超人同盟。しかし、アサミには
目の前のブラフマンが、その到達点であるとは認められませんでした。
# サ〜ラリとした解〜説。(梅酒CMソングに乗せて)
# どうやら実体としてのNEOは存続していないらしいですね。
# 完全に分裂した結果が現在の姿のようです。
# 人類の未来が暗いという事を察知したのはNEOの時代だったとの事。
# BPLの梅崎博士が模索したのは遺伝子操作による人類の強化を柱とした手段。
# それに対して超人同盟(魔門)が選んだのはNEOで失敗した実験の
# 再試行でした。ただアサミ姉さんではありませんが、あんなモノに
# 未来を託したくはないですな。実際あんまし出来が良くない様で。^^;
# さて残るモーディワープの模索した未来のビジョンは何でしょうか。
# アサミ姉さんのモノローグでは発足時点ではモーディも人類の未来を
# 模索する組織だった事が窺われます。しかし、アサミ姉さんは以前
# モーディの事を対アルジャーノン組織だとも説明しています。
# もちろんこの二つは人類にとっての驚異に対するという意味では
# 同じですが微妙にベクトルが異なる目的でもあるように見えます。
# これは実はこの二つの問題が同じ事に繋がっていると見るのが
# 正しいと思われますが、「人類の未来の模索」という部分をアサミ姉さんは
# 意図的に語っていない様に思われます。モーディもやはり胡散臭い事
# してるんでしょうかねぇ。

「それは膀胱」
解析の結果、ブラフマンの身体を構成している組織は人体の膀胱と同じ
タンパク質から出来ている事が判明します。それによって伸縮自在の
身体となっているのです。
# アサミ姉さんの台詞を笑わずに聞くのは辛かったっす。^^;;;
# 大真面目なだけに余計可笑しいというパターン。

「大丈夫」
アナライズを完了した覚醒人は制御を切り換えケイタによる攻撃へ入ります。
ティランは長くは持たないというヤナギに、カエデは言います。
ケイタは一緒にニューロノイドに乗った人間のデュアルインパルスを学習し
自分の能力に出来るデュアルカインドなのだと。そしてカエデの指摘した通り
ケイタはいともたやすくブラフマンを殲滅してしまいます。
# 我らがケイちゃんが最初から大活躍なのには理由があったのですなぁ。
# という事は、あのスムーズな乗りこなしはヒノキの影響という事ですか。
# ただし、対抗物質合成のセンスは初回から発揮されているので、これは
# ケイタの生来の能力と考えられます。

「あ、それ知ってる」
ケイタが使ったのはアルカロイドの一種。これによって細胞の活性化を
抑制されたブラフマンは身体のコントロールを失い滅んでしまうと言います。
# ?ビンカーアルカロイド?それともβ?、どっちにしろ聞き慣れないっす。
# 種無しブドウっつうと通常はジベレリンなんですがね。ジベレリンも
# アルカロイドだったかしらん。でも普通素直にジベレリンと言うと思うが。
# それとも別な物質でも種無しにできるのかな。
# ところでそんなこと知ってるリっちゃんてば何者? ^^;;;

「あれぇ何か来るよ」
ブラフマンを倒してほっとしたのも束の間、カエデは何かの接近を察知します。
カエデが戦車の様だと評したそれはモーディワープから派遣された
新形のニューロノイド "ブロッサム" の部隊でした。
天井を突き破って現れた4機のブロッサムは銃撃によって
瞬時にブラフマンの残骸を粉々にしてしまいます。
# デュアルトライブというのは脳外科手術で人工的に造った
# 疑似デュアルカインドだそうで。しょえ〜っ。
# かなりアブナイ話をまたしてもさらりと話すアサミ姉さん。
# それを、さらりと聞き流すアカマツのおっちゃん以下の面々。^^;;;;;;;;;;;
# どう考えても事前に何も言わずに発砲するのは妙なのに、
# 誰も疑わないのには困った物です。
# アサミ姉さんに至っては「戦闘用ですから」とか言ってるし。^^;;;
# おっちゃんの台詞「どこかの国と戦争でもするつもりかぁ?」は
# 何だか伏線クサイので要注意。
## ブロッサムはザコメカなので格好良くないです。

「可哀想な罪人の群」
声を絞り出して何かを訴えるサクラに気付いたアカマツ社長。その問いかけに
サクラは答えます。彼等はアルジャーノンなのだと。
アカマツ社長が逃げるように指示した時には既にブロッサム隊は覚醒人と
ティランに向けて攻撃を開始していました。ローターの故障で高速移動の
出来ないティランを覚醒人は庇いつつ脱出を試みますが敵はすぐ傍に迫ります。
# やっぱり話を聞いてもらえるタイミングの遅いサクラちゃん。;_;
# でも根本的にはやはりアサミ姉さん辺りが最初におかしいと気付くべきで、
# その時点でサクラちゃんに「お伺い」をたてていれば、もそっと早くに
# 逃げられたのに。

「フォルテを使うしか道はない」
その様子を見下ろしているラミアとセーメ。戦うしかないようだという
ラミアにカンケルの存在を警戒するべきだというセーメ。
ラミアはフォルテの実を使うべきと判断します。
# ここの台詞からフォルテならカンケルに対抗できるのか?と思わされますが
# 実際は違いました。では何故フォルテを使うしか道がなかったのでしょうか。
# 謎っす。

「来たよ」
ブロッサム隊の前に降り立ったラミアはフォルテに変身します。
圧倒的破壊力でブロッサムを殲滅するフォルテ。しかしヤナギは
先ほどの邂逅でベターマンの戦いが自分達を守るためではない、
彼等の目的の為である事を知ってしまっていたのです。
# アサミ姉さんは出ると思っていたそうです。まぁ、過去の経緯からして
# そう判断できる様な気もしますが。ちょっと唐突な発言にも感じますな。^^;
# 前回の接近遭遇ではヤナギは「聞いた」そうです。それがラミアから
#「語られた」ものなのか、ラミアとセーメの会話が「聞こえた」のかは
# 言及が無いのですが、今までのところヤナギにリミチャンの傍受能力がある事は
# 示されていないので「語られた」と考えるべきと思われます。
# では何故ラミアは語ったのでしょう。
# 人間側に何らかの協力(しかも人間にはあまり嬉しくない)を求める様な
# 事柄であり、かつベターマンの都合で勝手に行うのはよろしくない
# という判断があるのではないかと考えます。
# でないと、わざわざ「語る」理由はないと思われるからです。

「まだ終わらないの」
ブロッサムを全て倒したフォルテ。その背後に伸び上がる人影。
それはカンケルでした。カンケルとフォルテの間に割って入るルーメ。
ルーメは自らを犠牲にしてラミアに希望を託します。
カンケルの手がルーメを貫きフォルテをも突き抜けますが、間一髪で
ラミアはフォルテから分離、そしてアクアの実を使って豪雨を呼び
覚醒人とティラン、そしてコントレーラーを連れ去り脱出します。
# さてここでの注目点。アサミ姉さんのカンケルに対する驚き方が全く知らない
# モノを見たときの驚き方というよりは「まさか」が入っている様に見えます。
# カンケルを見たことが在るような雰囲気ですが。
# セーメ(ルーメ)退場です。サヨヲナラ。
# アクアの実は地上で使うことも出来るのでした。水神(龍)の様ですね。
# 逃げていく彼等を見上げるカンケルが無気味です。いつもよりデカイのは
# 相手に合わせて伸縮できるという事らしい。



***** 今回はココまで *****


聖なる夜道をやってくる
闇夜の雪が深まるの
顔の無い人 怖い人
絡め取られて 攫われる
大事な 大事な 貢物
あなたの血肉が 奪われる

次回 廿三夜 「贄」 mitugi

# お話は冬に突入でしょうかねぇ。
# 量産型ブラフマン出現にヒノキピンチ。

次の夜までサヨヲナラ(by 裸のルーメ)

# あの服は体組織の一部のはずなんだが。脱げるのか。*^^*

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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