From: hidero@po.iijnet.or.jp
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Subject: BETTER MAN 25th night -- kioku --
佐々木@横浜市在住です。
ベターマン、廿五夜について。
# さすがに1週間経って少しは立ち直ってきた今日この頃。
# 気が付けば残り2話です。
***** 以下は、ネタバレご注意! *****
「彼の脳は」
墜落したグリアノイドの残骸から這い出たアサミは停止しているエスカレータを
登り、本部監視中枢へ向かいます。そこに居たのはオフィサーでした。
アサミを待っていたと言うオフィサーは、唐突にケイタが生後間もなく受けた
硬膜移植手術の事を語ります。
# メガネを捨てちゃったアサミ姉さん。無くても歩き回るのには困らない様です。
# エスカレータに並んだ履物は、その持ち主達が既に亡い事を暗示させます。
# ちなみに右が生足のアサミ姉さん。後での事を考えると一足失敬した方が
# よかったのでは? やっぱ気持ち悪いと思ったのかなぁ。
# それとアサミ姉さんが歩いた通路の壁面に「26」の文字が書いてあります。
# 書いたのはアルジャーノンな方でしょうが、またしてもの26にはどんな意味が?
# 実は(多分)この日はクリスマスの翌日なので26日なんですねぇ。
# 最後のサクラちゃんの託宣に出てくる「記念日」という事でしょうか。
# さてさてラスボスか?とも思われたオフィサーですが、いきなりの話題は
# 我らがケイちゃんの事。硬膜移植で拒絶反応無しというのが凄いのかどうか
# イマイチ判らないのですが、彼の脳は ...の後がもっと謎。
# ケイタも結構アヤシイと思っていた身としては、更に疑いを深める様な
# 発言ですが、これは別な事柄への伏線だった様です。(後述)
「おめでとうアオノくん」
携帯ゲームの最終面をクリアし、ゲーム中のキャラを最終形態まで進化させた
ケイタ。しかし完全な姿はそこから先がもう無い事を示していると気付きます。
その事と人類の進化とを結び付けた時、彼の脳裏に周囲の人々の「今」が
目まぐるしく流れ込んで来ます。サクラ、アカマツ、ヤナギ、カエデ、
そしてチャンディ。我に返ったケイタは自分がリンカージェルの貯蔵槽に
浮かんでいる事を知ります。
# 中々スルドイ我らがケイちゃん。非常に重要なポイントです。
# で、ここでケイタが見たのは確かに各々の現時点の情況と思われますから
# ますますもってヤナギ&カエデ(プラス1)は生存の望みが薄い。;_;
# 何故こんなビジョンが見えたのかは不明ですが、彼の能力がジェルに
# 浸っていた所為で拡大されたのだろうと解釈します。
## アカマツのおっちゃん、高いところに居て降りられないらしい。^^;
# またチャンディが返事をしている点からみて、これはリミピッドチャネルによる
# 遠隔透視という事で間違いないでしょう。サクラちゃん並になってきました。
# アサミ姉さんが出てこないのはケイタ的にアサミ姉さんは意識外(笑)という
# 可能性も有るのですが、ケイタの人柄としては考えにくいので、現時点で
# アサミ姉さんが居る場所がリミチャンを遮蔽している可能性を考えたいです。
# また同様に真っ先に出てきそうなヒノキが見えないのは魔門による妨害ですね。
# チャンディ、今回も一瞬だけの出演(泣)彼女が何を目差して来るのか
# 不明ですが、どうもまだ本部に到着していない様ですね。
##「アンタに構ってられないよ、バイバイ」だそうで。
### そんな事言わずに構って〜。(自爆)
廿五夜 「脳」 kioku
「ケイ ..ちゃん」
貯蔵槽の中央にある島状の構造に上がるケイタ。その頂部には台座があり
ヒノキが横たえられていました。目を醒ますヒノキに駆け寄るケイタ。
互いの無事を確かめ合う間もなく二人の間に魔門が割って入ります。
ヒノキを返せというケイタの要請を拒否する魔門はヒノキを循環するジェルに
押し付けます。その下には数千人の亡骸が眠っているという魔門は
屍から発する "気" のエネルギーによって種の変革を成そうとする遺伝子の
プログラムがアルジャーノンの正体だと言います。
そして何故変革しなければならないのかというケイタの問いに
カンケルに対抗する為だと答えます。
# やっぱりアルジャーノンは感染抜きで症状が出るという解釈でいいらしい。
# 同様のことをオフィサーも言ってますのでコレは決まりですね。
# 魔門の言動から、ヒノキは単なる囮(餌)ではなくダイブインスペクションの
# 再試行の実験台にしようと思っていた様です。
## 魔門にお願いしてるケイタ、ナイス。^^;
「やっと現れましたね」
魔門の前に現れるベターマン・ラミア。魔門はベターマンの持つホメオボックス
遺伝子を取り入れる事でブラフマンを完全な物にすると言います。
しかしラミアは、人間とベターマンは別々の存在である事が正しく、
完全な物とはカンケルと同じく他者を否定する物でしかないと言うのです。
それに対して間接的とはいえ人を食料とするベターマンに人間の苦悩が
判るはずは無いという魔門。ケイタはヒノキがベターマンにとって重要な
存在であるなら守って見せろと、けしかけます。
# 魔門の思い描く人類の理想像がカンケルと同じ姿であるのがミソです。
# 後で出て来ますが、ラミアの指摘とともにカンケルとベストマンは
# ちょっとの差で出来上がった表裏一体のモノという事ですね。
# ちなみにホメオボックス遺伝子(遺伝子群と言う方が正確かな)とは
# 生物の体の構造に関係する遺伝子の事。この場合はベターマンの
# 体構造の自在な変更を伴う適応能力を得るという意味でしょう。
「ブラフマン!」
魔門はブラフマンとしての能力を発動しケイタを弾き飛ばしてしまいます。
そしてラミアを取り込もうとしますがラミアはペクトフォレイスでこれを粉砕。
しかし魔門の本体は姿を消し、完全なブラフマン形態で現れます。
ブラフマンはラミアに変身して戦えと言います。それはベターマンの最大の
弱点である変身後の眠りの時を見越しての挑発でした。
# 魔門の目的としてはベターマンは死んでいても構わない様です。
「馬鹿だな」
ラミアはヒノキを台座から救け起こすと逃げるように促します。
ですがヒノキは絶望したかの様に動こうとはしませんでした。
ラミアはヒノキに馬鹿だなと言います。それはヒノキの兄、マリオの口癖でした。
# 外見が似ている事以外でマリオとの関係を直接窺わせる初の出来事です。
# しかもリミチャンでは無く "声" を出しているのです。
# ラミアの中のマリオが言わせたのか、それともラミアが気を利かせたのかは不明。
「ケイちゃん、何処」
ブラフマンの触手が襲いかかりラミアはヒノキを遠ざけるとネブラへと変身します。
ブラフマンとなった魔門は、此に蓄えられたリンカージェルが、無限に近い
エネルギーを自分に与えると言います。ネブラはペクトフォレイス・ウィリデで
対抗しますがブラフマンのダウジング圧に跳ね返されてしまいます。
空中での戦闘もブラフマン有利に進む中、ヒノキは居なくなったケイタの
姿を求めていました。
# 何度か出ている青っぽい方のペクトフォレイス。魔門と二人で名前を
# 連呼してくれているのですが、やっぱりよく判らんです。^^;;;;;
「来るぞ、ベストマンが」
着水したネブラはサイコヴォイスを放ちます。ブラフマンはこれも退けて
ネブラを嘲笑います。しかしネブラの目的は別のところに在りました。
サイコヴォイスによって臨界に達したリンカージェルは蒸発し、
ペクトフォレイスは電子機器に作用して貯蔵槽の隔壁を閉鎖します。
魔門がネブラの意図に気付いたときには既にブラフマンにエネルギーを
供給する物は在りませんでした。ペクトフォレイス・ルブルムによって
成すすべなく崩壊するブラフマン。それをさらに引き裂くネブラの爪。
最後に残った核の中で魔門はベストマンが現れると予言します。
ネブラはブラフマンの核を握り潰してしまうのでした。
その直後、ネブラの背後に現れるカンケル。そしてカンケルの手が伸び
ネブラを貫きます。体組織が変質したラミアは動くことが出来ません。
# ラミアの凄いところは単にベターマンの能力だけに頼るのではなく
# 戦術レベルで相手に適応している事ですね。魔門はそこの所を
# 侮り過ぎて敗北。今度こそ死んだ様です。
# それにしてもネブラの最後の攻撃は感情がこもってる感じです。怖い。
# そして、カンケルですが、またまたケイちゃんとカンケルの関係を
# 疑わせる様なタイミングです。演出の妙ですなぁ。^^;;;
「我々は死を越えようとした」
アルジャーノンに由る死は種を存続させるためのプログラムだと
オフィサーは語ります。そして7年前に行った実験、ダイブインスペクションが
全ての過ちの始まりだと言います。アサミはあの時の事を思い出していました。
# ちょっと待った!オフィサーはベターマンなのかいな?目が赤いでっせ。
# しかしながら回想シーン(イマイチ不鮮明ですが)や、以前に出た写真では
# オフィサーはグラサンをしていない所からみてダイブインスペクション以降に
# 赤い目になったと思われます。理由その他はちょっと不明。
「無限に分列する細胞はもう一つあります」
7年前、ペルー南東部での出来事。そこではNEOの依託を受けた実験が
行われようとしていました。参加者は梅崎博士、彩博士、魔門、カクタス、
アサミ、そしてオフィサー。彼等はデュアルカインドに反応してエネルギーを
発生する謎の古細菌 "リンカージェル" を使って人間を細胞レベルで変革し
人体の細胞を生殖細胞が具えるのと同様に無限の寿命をもつ様にしようと
計画したのです。ダイブインスペクションと呼ばれたこの実験によって
人類はベターマンと同様に凡ゆる情況に瞬時に対応できる可能性を得ると
皆信じていたのでした。しかしアサミは寿命を持たないもう一種類の細胞、
癌細胞の存在を指摘します。それは呼び起こしたくない遺伝情報でした。
この被験者なら失敗はしないだろうと言う魔門。ですがオフィサーは
奢ってはならないと言い、成功の為に力を尽くそうと言うのでした。
そして実験の被験者となったのは ...
# 姿が見えませんが、あの方以外には居ませんね。
# ジェルに浸ってるのはヤクスギです。
# ココには関係者一同勢揃いしてます。十九夜で出た写真はこの時の物と
# 思われますから消去法で、あの写真を撮ったのは梅崎博士という事に。^^;
# 尚、この実験(7年前)の時点で既にベターマンの存在と能力はある程度まで
# 既知の物となっていた様です。能力面からベターマンを模倣しようとしたのが
# ベストマンプロジェクトという事でしょうか。
# それと梅ちゃんも既にアヤシイ活動をしていた様で。(笑)
# 遂に明らかになったリンカージェルの正体なんですが ...太古から在るモノ?
# という邪推は近かったものの、ジェル自体が生物とはねぇ。
# さて、ではちょっち問題がある発言についてツッコミを。
# 彩博士は生物界を真核生物、細菌、古細菌と分類しております。
# それ自体はいいんですが、真核生物の説明で「動物と呼ばれる」と言ってるのは
# 困りもの。百歩譲っても「動物などの」か「動物を含む」と言ってもらわないと。
# 植物と菌類を仲間外れにしないでね。> 彩博士
「この地に在るのか」
パキラ翁の事象予知を覆す力を秘めた物を追ってペルーへとやってきたラミア。
そこで出会ったのはヤクスギでした。ヤクスギは言います。
邪界思念の源、元凶の源を止めるのだと。彼等の足下に拡がる遺跡の地下では
何者かが蠢いて居ました。それはカンケル。そしてネブラとなったラミアは
カンケルに捕らえられてしまいますが、リンカージェルで満ちた湖に連れ込む事で
何とかカンケルを退けます。ですがラミアの身体は既に回復不能の状態でした。
それを救ったのはセーメの運んできたウィウェレの実。それはアニムスを咲かせた
人間の記憶を留めた実でした。そしてラミアにもたらされたウィウェレの実は
彩マリオに咲いたアニムスの実だったのです。
ウィウェレの実によって回復したラミアは以前とは様子が違っていました。
セーメはラミアを人間の様だと言うのです。
カンケルを追わねばとセーメは言いますが、ラミアは残された最後の希望を
守らなければならないと答えるのでした。
# ちょい判りにくい場面転換でした。視点がラミアに移った所から、回想している
# のがラミアに代わったのと同時に時間もずっと最近の事になっています。
# アジャンターでの事故?は4年前ですから、少なくともダイブインスペクション
# から3年後という事ですが、もっと極く最近の事かもしれません。
# ここで幾つか気になるラミアの発言。(また謎が ^^;;;;)
#「アジャンター、ウィウェレなりし希望、そして元凶なりし力となる希望が
# 眠っている」と言います。前者は今食った実であるとして、後者の
# "元凶なりし力" と "希望" がくっついてるのは何?
#「元凶なりし力と(も)なる(可能性がある)希望」という意味かなぁ。
# そもそも元凶なりし力ってのもイマイチはっきりしない。
# この場合、彩博士(の亡骸)の事かな。(結局はフォルテという希望になった)
# それともう一つ、「ウィウェレ無きソムニウムに未来はない」については
# 生物としての活力が無いとかそんな意味合いでしょうか。
「残念ですな」
現実に返ったラミア。勝ち誇った様に揺らめくカンケルが眼前に居ます。
その時、貯蔵槽の隔壁を制御していたペクトフォレイスの粒子が再度働きます。
開かれた隔壁から流れ込むリンカージェル。それはカンケルの身体を冒します。
しかしそれだけでは不充分でした。カンケルはその身体を縮小させながらも
リンカージェルを遮る空間を造り上げて生き残って居ました。
ラミアの手の中では魔門から生えたアニムスが実を結び、
その実がラミアを哄笑していました。
徐々に形を整えるカンケル。ただ見詰めるだけのラミア。
そこへ突然、遮られたリンカージェルの壁を突き抜けて伸びてきたのは
覚醒人のアームでした。至近で放たれたシナプス弾撃はカンケルを粉砕。
押し寄せ波打つリンカージェルが静まると、アームにラミアを乗せた
覚醒人が立っていました。それはケイタが独りで操縦していたのです。
# 独りで動かせた理由は? そう、オフィサーがわざわざ冒頭で説明してますね。
# 彼の脳は二人分の資質が埋まってると考えられるのです。
# 流石に硬膜自体に意思が宿るとは思えませんから、この身体的特徴によって
# ケイタは独りで二種類のデュアルインパルスを出せるのだろうと推測します。
# う〜ん、ケイちゃん美味しいなぁ。^^;;;
# 魔門はやっぱり普通の人じゃない様で、いきなり花を咲かせて実になってます。
# あんまり美味しそうではありませんけど。喋るアニムスなんて。(笑)
「生きててくれたんだね」
覚醒人に駆け寄るヒノキはケイタの無事を喜びます。ヘトヘトだと答えるケイタ。
しかし安堵する間もなくリンカージェルを押し上げて現れる人影。
それはヤクスギでした。彼は叫びます。元凶の源、我を止めてくれと。
# どひゃ〜っ。ラスボスはヤクスギ爺さんとは。
# 7年前の実験で危惧された失敗の結果、ベストマンの代わりにカンケルが
# 産まれたらしい事はここに至る前に薄々判りましたが、何とカンケルが
# 別途産まれたのではなくヤクスギとは不可分の存在となっている様子。
# つまり細胞の変革は成功したが ...という事なんですね。
## 疑ってごめんねケイちゃん。(笑)
***** 今回はココまで *****
さようなら 夢のかけら
何もかも 無に返る
人にとっての記念日
ありがとう 夢のかけら
来るよ 来るよ 命がつきる日
あなたの隣に ベターマン
次回 最終夜 「」 mu
# さて生き残り組総出演の次回。最後まで生き残るのは誰か。
# そもそも誰か生き残れるのか。(泣)
# 事前に得ていた情報では最終夜のタイトル文字は「無」だったのですが、
# 実際には本当に "無し" でした。
次の夜までサヨヲナラ(by アサミ姉さんショートヘアー)
# あ、結構可愛い。
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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