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Subject: EAT-MAN '98 #11
佐々木@横浜市在住です。
EAT−MAN '98 第十一話
「道化の夢」(前編)について。
# 最後に来たのは展開の早いエピソードでした。
# 群衆シーンの出来以外は悪くないと思います。
いつもの通り、ネタバレ遠慮無しなので、以下注意。
***** 粗筋と呟き *****
シャリフ上院議員は演説会会場の外で支持者の声援を受けていた。
しかし、TV局のレポーターであるセルマの質問に答えている最中に
起こった銃声によって事態は一変する。
# この何処を狙って撃ったのか判らない銃撃は
# シャリフをリムジンへ向かわせる為の作戦だったらしい。
逃げ惑う群衆を避けてシャリフを車へと先導するSP達。
その時、彼等の前に立ちはだかった男が居た。
冒険屋・ハードはシャリフを車から遠ざけるように指示する。
シャリフの腹心トラヴィスはそのハードの進言を直ぐには聞かなかった。
だが近くのビルの屋上から発射されたと思われる小型ミサイルが
飛来している事を知ると慌ててシャリフの身を伏せさせた。
# トラヴィスはハードをイマイチ信用していないらしいです。
# とすると、ハードを雇うことにしたのはシャリフなのだろうか。
そしてハードは突出していたセルマを庇うのだった。
爆発炎上するリムジン。
ハードはシャリフを会場の中へと避難させると攻撃者の
姿を追うのだった。
# 何か突撃レポーターって女性が多い気がする。(物語の中での話)
現職大統領グラント陣営の警護隊長デンゼルは支援者を集めた
パーティの会場裏での安全確認に当っていた。
# モヒカンなのかパーツなのか良く判らん頭。
そこには用心棒として雇われたボルトの姿もあった。
ボルトは言う。火薬の臭いがすると。
# 食い物の匂いっすか。^^;
そしてボルトの行き着いた暗がりには時限爆弾と思われる小箱があった。
デンゼルは大統領に避難する様に無線連絡を入れる。
だが大統領は会場の来賓を置き去りにして逃げることをよしとしなかった。
# 自分だけ逃げるのはマズイでしょうからねぇ。
# 一応良識のある人物であるようです。
## 多少逃げ腰だったのは大目に見てあげましょう。
そのやり取りの間にボルトは時限爆弾を食ってしまう。
あっけにとられるデンゼルを我に返らせたのは会場を揺るがす爆発音だった。
仕掛けられた爆弾は一つでは無かったのだ。
だが幸いにも被害は大きくは無かった。
# 爆発する場所といい、なにか嘘臭いですな。
社に戻っていたセルマは一連のテロ事件の実行犯と噂される
冒険屋・ラフィンを雇っているのはグラント大統領であるという
匿名のメールを受け取る。
早速大統領官邸に駆け付けるが、既に他の報道陣も集まっていた。
そして現れたデンゼルは何も語らずに邸内に姿を消した。
グラントはこの騒動にショックを受けていた。
デンゼルの励ましも耳に届いていない様に。
# 何か気弱な人ですなぁ。本当に現職大統領なんでしょうか。
部屋を出たデンゼルはボルトに愚痴をこぼす。
そして話がラフィンの事になった時、ボルトは思わぬことを言った。
ラフィンの目的は殺しでは無いと。
そしてラフィンは失敗もしていないのだと。
デンゼルはどういう意味かと訊いたがボルトはそれ以上は何も言わず
黙ったまま何処かへ出かけていくのだった。
# デンゼルの反応は、何とも判断しづらい。
# 黒幕がボルトに探りを入れているようにも、
# 本当に訳が判らず質問している様にも見える。
官邸の外に出たボルトを呼び止めたのはセルマだった。
だがここでもボルトは何も言わず立ち去ってしまう。
ボルトを冒険屋では無いかと感付いたセルマは
ラフィンなる暗殺者は存在せず、両陣営の冒険屋が通じ合って
仕組んだことでは無いかと想像する。
# でもベネット(カメラマン)に笑われてしまいます。
# やっぱ陰謀を期待するんだろうか、報道人は。
その推理を確認するべくボルトを追うセルマ。
路地裏で立ち止まったボルトにその事を問いただそうとするが、
そこへシャリフ上院議員が撃たれたという連絡が入る。
電話を切ったセルマが顔を上げるとボルトは既に居なかった。
狙撃されたシャリフは彼を気遣うハードにラフィンを追うように命じる。
自らの身を晒してラフィンを誘い出すというのは
シャリフ自身の意思でもあったのだった。
ただの権力欲とは違う何かをシャリフの中に感じかけていたハードは
彼の命令を実行に遷した。
# 前夜の二人の会話の範囲では、シャリフもマトモそうな人物に見えます。
# 如何にも悪人という感じの奴が居ないのがミソですな。
# 両陣営の参謀格がどちらも同じ程度に怪しいし。
ホバーカーに乗り込んだハードは向かいのビルの窓を横切った
人影を目差して上昇した。
そしてビルの屋上を跳び移りながら逃げるその影に銃を撃つ。
人影は近くの建物の天窓へ落ちていった。
建物に入ったハードは相手の姿を完全には捉えられぬまま
銃撃戦を繰り広げた。
突然、ハードは背後に気配を感じて振り返る。
そこには銃を構えたボルトが立っていた。
「お前だったのか。」
ハードの問いにボルトは、お前と撃ち合う理由は無いと答え、
銃を暗闇の奥へと向けて放った。
# ハードならボルトの仕事じゃ無いことぐらい直ぐ判りそうなもんだが。
ボルトの放った銃弾が開けた穴に二人は近づいたがそこには
何もなかった。
「もう一人居た。」
ボルトそれだけ言うとハードを残して去っていった。
病院のシャリフの元を訪れたハードは、ラフィンを雇ったのは
デンゼル大統領警護隊長らしいという情報をトラヴィスから聞かされる。
そしてシャリフの容態が安定している事を知ると病院を後にした。
# ハードは単なる依頼主というだけじゃ無い心配の仕方に見えますなぁ。
# 怪我をさせた責任を感じているってのもあるんでしょうが、
# シャリフの人間性か何かに惹かれたのかもしれません。
病院の表に集まっていた報道陣を縫って外に出たハード。
セルマは彼を追い掛けた。
セルマは先日のリムジン爆発の際に自分をかばったハードを覚えていたのだ。
だがハードはセルマの存在など意に会さずシャリフを守れなかった事を
悔やんでいた。
シャリフへの同情が世論を支配している事をセルマはハードに告げた。
そしてこれがグラント陣営の仕組んだことだとすると思惑とは
異なるのでは無いかと指摘する。
# セルマはハードに入れ知恵をする気になりました。
# 助けてもらった恩かな。それともイイ男だから?
ラフィン捕獲の為に計画を立てるべきだと考えたセルマは
自分のコネを使ってデンゼルに会う約束を取り付ける。
だがデンゼルの元を訪れたハードは彼をラフィンの雇主では無いかと
疑っていた。
無論、デンゼルはそんな事実は無いと否定する。
# ボルトの言った「もう一人」と言うのは、あの暗闇での事だと
# 思ってましたが、ハードは「大統領の身辺にもう一人」と言う
# 意味に受け取ったんですねぇ。
## そうなのか?
## セルマの意見の方が的を射ている気がするがなぁ。
二人の会話を中断させたのは銃声だった。
デンゼルは机の影に身を潜ませ、ハードはセルマと共にソファーの裏に隠れた。
やがてドアを破って入ってきた人影と撃ち合いになるハード。
彼の銃弾は相手・ラフィンの被っていたマスクを半分打ち砕いた。
その下には女と思われる顔があった。
ラフィンは機関銃を乱射しハードの動きを封じると
デンゼルに向かって叫んだ。
「契約は白紙だ。」
# うむむ。ここのデンゼルの反応もなぁ。
#「チッ、余計なこと言いやがって。」とも、
#「くそっ、私を嵌める気だな。」ともどっちともとれる。
# ハードは前者と受け取って居たようだが。
その隙を逃さずハードは銃をラフィンに向ける。
ラフィンはデンゼルを盾にする様に動き回るがハードは
構わず銃を撃ち、デンゼルを射殺する。
だが弾倉を交換しようとした刹那、ラフィンの銃弾がハードの腹部を貫く。
そしてラフィンに部屋の外へ叩き出されてしまう。
庭に倒れ伏したハードに勝ち誇ったように銃を向けるラフィン。
しかしラフィンの銃は、現れたボルトが投げ付けた物によって弾き跳ばされる。
更にボルトは右手から先日の爆弾を再生すると忘れ物だと
言ってラフィンに向かって投げた。
爆風を避けながらラフィンはその場を去っていった。
# ボルトが何を投げたのか良く判らなかった。
# オマケに音が情けない。^^;;;
ボルトが部屋に行くと、デンゼルの死体の傍に放心した様に
セルマが坐っていた。
ボルトはデンゼルの死体の目を閉じてやるのだった。
そして部屋に戻ってきたハードはその場に倒れ込んでしまうのだった。
# どいつもこいつも本音で喋っているとも、誤魔化しているとも
# どちらにも受け取れるのでサッパリ真相が見えてきませんな。
## そういう演出なんだろうから、上手いという事か。
# 道化とは誰のことなんだろうと言うのがキーなのかな。
# 一番安直なのはグラント大統領だという線なんだけど。
***** おわり *****
次回「道化の夢」(後編)。
# さて決着は如何に。
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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