Subject: FullMetalPanic! #17 (04/30)

佐々木@横浜市在住です。

『フルメタル・パニック!』
第17話「故郷に舞う風・後編」より。



# 行頭からいきなり書いてある文章は原則として本編から読み取れる事象と
# 粗筋で、行頭に#が付いている文章が佐々木の呟き&妄想です。
# 放映作品とは若干シーンの順番を入れ替えてまとめている場合があります。
# ネタバレあり。以下、当該エピソードを既にご覧の方のみ。



■30秒でやれ
戦闘ヘリは全て撃破したものの敵に囲まれた格好となり身動きできない宗介。
スキャニングによって宗介達の使っている無線周波数を割り出したガウルンは
勝ち誇った様に宗介に語り掛けた後、その場を離れます。
敵の一斉射撃が行われる中で宗介は砂塵に紛れて敵AS部隊の中に飛び込み
接近戦で各個撃破により勝機を得ようとします。
その戦闘の最中にも仲間との連絡を試みる宗介でしたが通信は出来ません。
同じ頃、グレイ達は通信途絶によって宗介が敵と対峙している事を察知します。

# 前回のラストで最初にヘリの攻撃を受けた時に警告音しかしなかったので
# 普段はアルは無口なのかな?と思ったのですが今回はちゃんと話してました。
# 通信回線接続の失敗の時、アルが「データリンクエネイブル」と言っている様に
# 聞こえるのですが、「ディセイブル」の間違いでは無いかという気が。^^;;;
# 前回の絵では判らなかったのですがザイードは宗介と同じ側の山?のより
# 高い位置に居た様です。何となく向かい側かと思っていたもので。
# カエル顔(サベ次郎)の弱点であるサンドフィルタという仕掛け。
# 恐らく関節部分をフレキシブルな素材(多分、布)で覆い内側に空気を流し込んで
# 陽圧を保って砂の侵入を防ぐ物なのだろうと推測。それを壊されると逆に
# 自ら関節部分に砂を吸い込んでしまう事になって一瞬で動きが止まる訳ですね。
# (現実にある技術かどうかは知りません。)
# ガウルンと宗介のAIに対する言い草が同じなのは今回唯一の笑えるシーン。^^;

■彼を見捨てた事になるのよ
通信途絶から5分。宗介の安否が絶望的とも感じられる時間の経過でしたが
グレイは撤退するべきでは無いと主張。異を唱える者は居ませんでした。
ですが彼等の前に最初に現れたのは宗介では無くガウルンだったのです。
応戦するもアンディのASは一瞬で四散、グレイとジャクソンも苦戦します。
極く短い間でしたが宗介とグレイ達の通信が回復、そして宗介はグレイ達が
ガウルンと交戦中である事を知り駆け付けようと試みます。
しかし敵の赤いASは味方ASの犠牲もいとわない攻撃で宗介を圧倒します。
宗介はそんな戦いの中で敵がかつての戦友であり師でもあったザイードだと
確信するのでした。

# 結果論になってしまいますが、グレイは宗介を置き去りにした方が
# 全体の犠牲は少なかったはず。もっとも置き去りにされた経験を持つ彼女には
# それは絶対出来ない選択でした。宗介の事を仲間と認めつつあった他の連中も
# 反対はしませんでしたが、これは前回グレイが言っていた様に皆似たような
# 過去があるという事も関係するのでしょう。
# 皮肉な事に宗介と彼等の間に絆が芽生えてしまった事が不幸な結果を招きます。
## こういう展開を正面から描くアニメって結構少数派。

■俺は勝ち組で居たいんだ
治療は済んでいたものの安静が必要なはずのバチスト、しかし彼は負傷した
身をおしてトレーラーを離れ一時的に作動不良を起こしたジャクソンのASに
向かいます。ジャクソンを強制的に降ろし代わりに乗り込むバチスト。
トレーラーの運転をジャクソンに任せ、ASを自爆させる事でガウルンを
葬ろうとしますがコダールの機動力の前で思惑は失敗に終わってしまいます。
そしてジャクソンもまたトレーラーの運転席を貫いたガウルンの攻撃で
命を落としてしまいます。残されたグレイの攻撃も意に介さず迫るガウルン。
グレイのASから奪ったナイフが返す手でグレイのASの操縦席に突き立てられました。
ザイードの猛攻をかわしながら何とかグレイ達と合流しようとする宗介。
グレイの声を聞いた様に感じた彼は一気にザイードとの勝負に出ます。
宗介を押さえ込んだザイード、ですが一瞬の行動により宗介はザイードの乗る
ASの操縦席を潰す事に成功します。

# 宗介がザイードのASのコクピットを潰した攻撃が良く判らないのですが、
# あの「がちゃこん」はどこが動いたんでしょうか。
# 強敵二人に分散されては宗介も仲間を守り切れませんでした。
# むしろ二人に宗介が挟み撃ちに遭った方がマシだったかも。
## って言うかザイード(+α)相手にラムダドライバ使って一気に殲滅…
## という選択肢を宗介は考えなかったのかなとも思うのですが。
## 普通?の敵相手にラムダドライバを使える程には宗介は
## 使いこなしていないのかなぁ。怒りを感じないと駄目なのかも。

■故郷へ帰るのよ、宗介
宗介が辿り着いた時、既に仲間は誰も生き残ってはいませんでした。
無惨に晒されたグレイのASと核ミサイル。それはガウルンの罠であったのですが
宗介は初めからガウルンとの決着をつける事を望んでいました。
宗介の呼びかけに応えて姿を現したガウルン。宗介はアルに指示を出して
ラムダドライバを起動します。そしてアーバレストとコダールの間に巻き起こる
光の奔流。辺りが静まった後にはコダールの破片だけが残されていました。
戦いが終わったと宗介が安堵したその瞬間、アルが敵の存在を警告します。
背後に立っていたのはザイードのASでした。ガトリング砲の中には残弾も確認
され絶体絶命の状態。宗介は死を覚悟しますがザイードの放った銃弾は空へと
火線を描くのみ。
そしてガトリング砲を落としたザイードのASはそれきり動く事はありませんでした。

# 何とも言えない苦いオチでありました。
# インド洋戦隊組も一人か二人くらいは生き残るかと思っていましたのに。
# 随分と手前の方を刺し貫いた様に感じたのでグレイは生きているかなと
# 思ったのですが、ASから大量の血が流れてましたので中は酷い事に…
# ある意味ではガウルンは墓穴を掘っている(宗介を本気にさせてラムダドライバを
# 有効にさせている)のですが、どうも奴はわざとやっているとしか思えません。
# ザイードの最後の攻撃はわざと外したとも直前に絶命したので外れたとも
# どちらとも受け取れる描き方でした。彼の最後の表情が微笑みであった事から
# 素直に考えれば死を覚ったザイードはそれ以上の殺戮を望まなかった
# という事ですか。
# 再びたった一人で生き残るという経験をしてしまった宗介そのままに
# アーバレストの足取りもまた重いものになっていました。
# 機械を通して彼の気持ちが伝わってくる後ろ姿です。

■問題無い
日本へと帰ってきた宗介。彼の部屋の前にはかなめが座り込んでいました。
彼を待っている間に眠り込んでしまったらしいかなめに宗介は寄り添う様に
腰を降ろすのでした。

# 居ない様な居る様な人物が待っていてくれました。
# 寝言でも宗介に文句言っているのが彼女らしい所です。^^;;;
# どの位の間待っていたのかは判りませんが、間違い無く短気な ^^;かなめが
# 居眠りする程長時間待っていたという所はポイントです。
# 普段はやかましいヒロイン(その2)ですが、今回は宗介にとっての
# 「帰還」の象徴として良い雰囲気になっています。
## やはり黙っていると良い娘に見えますね。(笑)
## 短パンでもあのアングルから描くと素敵だ、とか思った訳では決して無く。(爆)

# 今回の話は宗介の故郷は何処か?という事が一つのテーマである様に感じます。
# 砂を巻き上げて吹くヘルマジスタンの風の中を去っていくアーバレストの
# 背中は戦場としてだけでなくヘルマジスタン(そしてザイード)への別れを示し、
# かなめの元へ戻った彼の前でお土産のガラスのイルカが揺れるのは
# こちらで吹く風が今の「故郷の風」であるという意味かなぁと解釈してみました。
# EDは特別版。何だか同じ曲なのにずっと切なく聞こえます。;_;

■次回「深海パーティー」

「千鳥、パラシュート降下の経験はあるか?」「ん?」

# 白いのが勝負下着?(笑)
# どうやらデ・ダナンの宴会にかなめが招待されるという話の様な。
# 無礼講と称して酒を飲まされて大暴れする大佐殿希望。(爆)

では、また。

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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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