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Subject: Vampire MIYU #18 (02/09)
佐々木@横浜市在住です。
こんばんわ。
寒かったり、温くかったりしますが、
皆様、お身体を大切に。
# エヴァ11巻見ました。絵はきれいですね。(新作部分)
# まぁ、ストーリーは同じなんですけどね。
# 印象は多少変わりました。アスカが壊れる過程とか。
# ただ思ったほど見れて嬉しくなかったのは
# やはり待ちくたびれた所為かな。
おっと、本題本題。
今回は "佳作" って所ですかね。
良い感じの出来だと思います。
# 今回は千里の表情にも注目!(笑)
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(___ ooo ooo ___)
「ちぇっ、また出番無しかい。」
人形作家、君原 霞の個展を訪れた千里、由香利、久絵そして美夕。
会場では霞がマスコミの取材を受けていた。
作品を作る秘訣を問われて人形を愛することだと答える。
その言葉に久絵は感心したが、由香利は気障と評した。
千里は勝手に抱いてきた人形を見せながら本当にこんな人が居たら
一目で恋してしまいそうだと言い、美夕は簡単に心を奪われ
操られてしまうかも知れないと答えた。
此での霞の言葉は本心ですね。言葉通りに受け取って良いでしょう。
あとで、この台詞と対になる台詞があります。
# 千里が勝手に抱いてきた人形の横顔がレイちゃんに見えてしまった。
# 病気ですね私は。(笑)
[オープニング]
[CM]
第十八話「人形師の恋」
夕刻、スポンサーとなっている画商に家まで送られるが、
彼女はむしろ遅くまで引き止められたことを不愉快に思った。
自分の屋敷に入り人形達に帰宅の挨拶をし、また家族の様に
話しかける霞。
そして、彼女は頬を赤らめながら奥まった一室に向かう。
扉の向こうでは、等身大の美しい人形が彼女を待っていた。
人形を「あなた」と呼び、人形にその日にあった出来事を語った。
彼女は夜通し人形に愛を語るのだった。
人形に語りかける霞。けっこうキテます。
そして人形があくまで人形であるところがいいです。
下手に動いたり返事したりするとファンタジーになってしまいますので。
(今回はそういう話じゃないでしょうから。)
霞の屋敷に、一人の若い娘が尋ねてくる。
彼女は画商がよこしたメイドの藤村 優希だった。
霞は、自分の作った人形に手を差し伸べ微笑む優希を見た。
その姿に一瞬心奪われる霞。
戸惑いながらも、彼女を受け入れ屋敷を案内する霞。
彼女は霞のファンでありお世話出来ることを喜びと語った。
だが彼女の最愛の人形が居る部屋には近づかないようにと言った。
# 実は、生身の人間も美形ならオッケーの霞。(笑)
優希はくるくると良く働いた。
やや気を効かせ過ぎの感のある優希だったが、悪くは無いと
思い始めた霞。
だが、彼女の入浴中に優希が最愛の人形に手を触れようとした
事には我慢できず優希の手をはたいてしまう。
自分の行為を行き過ぎたと感じた霞は穏やかな口調に戻り
優希に出ていくように諭した。。
優希は部屋を辞したが、人形の瞳には
去り際に含みのある微笑みを漏らした優希の姿が映っていた。
それに気付いて振り返った霞の前でドアは既に閉まっていた。
優希の存在を意識せざるをえない霞。
良くも悪くも彼女の存在が大きくなっていきます。
[CM]
外出先から戻った霞は、最愛の人形の部屋の窓に人影を認めた。
猛然と部屋に飛び込むが変わった様子は無いように見えた。
だが、人形の唇が湿り気を帯びていると感じた彼女は優希を問いただす。
しかし優希は落ち着いてお疲れなのでしょうと言い、
彼女もそれ以上は食い下がらなかった。
一人にして欲しいと霞は出ていくが、優希はその後ろ姿に
不思議な微笑みを投げていた。
# すでに優希は霞の扱い方を心得ました。
# 若く見えますが、人世経験豊富なようで。^^;;;
優希と人形の関係に対する疑念からか、仕事に集中できない霞。
楽しげな声が聞こえた様に思えて優希の部屋を覗くが彼女は眠っていた。
しかしドアが閉じられた後の闇の中では何かを思う様に目を見開いた
優希が居るのだった。
学校で件の人形作家の作品を紹介した雑誌を見ながら語らう千里達。
二ヶ月程での新作発表に驚く由香利。
以前、個展で見たときよりも人形の顔が怖いという千里。
まるで別人の作品のようだという。
美夕は見せられたその写真から何かを感じた。
# TOKIWA WALKだそうです。^^;
その夜、また聞こえてきた楽しげな声に、霞は最愛の人形が居る部屋を覗く。
そこには人形と楽しげに踊る優希の姿があった。
霞の姿を認めて優希は呟く。「先生、やっと来てくれましたね。」と。
逆上し部屋に飛び込んだ霞は彫刻刀を何度も振り下ろした。
そして、後にはボロボロになった人形が残った。
彼女の嫉妬は優希ではなくそれを受け入れた人形に向けられたのだ。
霞が彫刻刀を出したときもうろたえた様子が無いことと、
その台詞から、優希は霞が自分から人形を壊すと予想していた
のではと思われます。
あるいは、そのように仕向けられると言う自信があったかも。
霞にそっと優希は近づいたが、二人の目の前で、
横たわる人形は突然に自ら立ち上がった。
愛や憎悪を濯ぎ込まれた結果だと人形は言う。
それがどんなにくだらない愛情であってもだと。
そして既にその姿は人形に宿っていたものの正体を現していた。
神魔「傀儡」(かいらい)
# そのまんまじゃないか!
霞は自分が愛したのは、この様な化け物ではないと言ったが、
それに対して傀儡はあんなに愛したのに化け物とはひどいと言った。
傀儡が燭台を倒したため部屋が炎に包まれる。
優希は傀儡を突き飛ばし霞を支えて逃げようと言う。
傀儡は二人に近づき、愛され憎まれたからこそ、
これほどの力を得たと言って嗤った。
だが、その嗤いは炎の奔流が遮った。
その隙に二人は逃げ出した。
傀儡はその炎の出所を見やった。
その先の窓には美夕の姿があった。
「愛なんて幻を操ろうだなんて、仕方のない神魔ね。」
「監視者か。だが俺の邪魔は誰にも出来んよ。」
他の人形や、糸を操り美夕に襲いかかる神魔。
だが圧倒的な美夕の炎の前になす術もなく闇に返された。
# 美夕が嬉しそうなこと。^^;;;
# それじゃ、冷羽だってば。(今回、唯一気になった演出が此。)
燃え上がる屋敷を前に呆然と立ち尽くす霞。
彼女が本当は愛する事ではなく、愛されることを望んでいる事に
気付いていた優希は彼女を優しく抱きしめた。
「もう、何も残ってない ...私の愛も、何もかも。
もう何もない、何も ...」
「先生、ずっとわかってましたよ。
あなたは誰かを愛したかったんじゃない。
誰かから愛されたいんだって。
例えば、こんなふうに。」
「...こんなふうに、愛されたかった。」
「霞。」
そして霞は優希の愛を受け入れるのだった。
新鋭の人形作家の個展を訪れた千里達は、そこで作家となった優希と
その傍に幸せそうに着き従う霞を見た。
記者から、どうしてこの様な人形が作れるのかと問われた優希は、
「人形を愛すればいい。」と答える。
二人は恋人同士らしいと言う久絵の言葉に驚く千里。
美夕は霞の中にある強い依存心を見透かしていた。
「悲しい人、いつまでも心を操られるのね。愛と言う幻に。」
優希の言う「人形を愛すればいい」は、
霞の言ったのとは意味が違うでしょう。
優希の言う人形とは霞の事だと思われます。
そして人形を作っているのは、今も霞だと解釈しました。
愛する優希の為に。
人形が少女に変わった事も、その暗示でしょう。
そして美夕はそのことに気付いているわけです。
# 優希の方がよっぽど神魔らしいな。^^;;;
# 後ろの方でびっくりしている千里がなんか笑える。
今回は音楽も割と気に入りました。
音的に気に入らなかったのは、人形を動かしたときの音かな。
どうも爛佳を思い出してしまう。(もしかしてワザとかな?)
今回の人形は操り人形じゃないから、かちゃかちゃ言わないと思うが、
音で「そこにいるのは操り人形だよ」って表現したのかも。
心理劇としてなかなか上出来だと思いました。
美夕の扱いがあっさりしているのも良。
人間も神魔のように、人の心に付け込むって事ですかね。
# 弱点は、神魔が出なくても、話が破綻しない事かな。(笑)
# でも、実は神魔と美夕の扱いは、この位が良いのかもしれない。
# 薄味の方が、飽きが来ないから。(笑)
[CM]
「久絵みたいにアニメ通じゃないからなぁ。」
「千里に言ってもすぐに忘れちゃうんだもん。」
「何か言った?」
# 面白かったので、CMも引用しときました。(笑)
# 久絵はお仲間だったんだ、やっぱり。(爆)
[エンディング]
[次回予告]
美しい蝶が私を少女に引き会わせた。
温室の中で育まれる虚ろな愛。
幻影の頁が次々に捲られていく。
蝶は、羽を広げて人を夢に誘い、現実を覆い隠してしまう。
次回 吸血姫・美夕
「鱗翅の蠱惑」
あまりにも甘い、夢。
来週の女の子はタイプかも ...(時限爆弾セット)
では、また。
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■■■■■■ 佐々木 英朗 ■■■■■■■
■■■■ hidero@po.iijnet.or.jp ■■■■
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