蛍汰にはずっと気になっている事があった。 今こそ、その積年の疑問に答を出すのだ。 固い決意で臨む蛍汰であった。 「なぁ、チャンディ。」 なに? 「君が変身、て言うか、プレトを出すときの何とか〜って奴。」 らくさーしゃっ? 「そうそう、それそれ。」 言っただけではチャンディに別に変化はない。 やはり直接には精神でコントロールするのだろうか。 「普通に言っても爪とか出ないんだね。」 そうだよ。あれはただのかけごえだから。 「じゃ何でもいいんだ。」 うん。きあいのもんだいなの。 「ふ〜ん。」 たとえばね。 「うん。」 けいちゃんのばかっ! 振り上げられたチャンディの左手は見事に甲殻に被われていた。 成程、気合いか。積年の疑問は氷解した。 しかし此に新たなる疑問が生まれるのだった。 チャンディは何処で、こんな台詞を覚えたのだろうか。 もしかして留守中に火乃紀とチャンディは自分の噂で盛り上がっているのか? 謎は深まるばかりであった。